先週、米IBMがラスベガスで開催した年次イベント「IBM Think 2018」を取材してきました。ちょうど、米経済ニュースでフェイスブックの5000万人分ともいわれる情報漏洩問題が取り上げられている時期とも重なり、データ保護のあり方が大きな話題に。

 バージニア・ロメッティ会長兼社長をはじめ米IBMの幹部たちからは、名指しこそなかったものの、フェイスブックを念頭に置いたと思われるデータ保護の発言が相次ぎました。

 同じコンピュータシステムでも消費者向けと企業向けでは、データの扱いが根本的に異なることを強調。個人情報をはじめとした重要データは、企業内部で個別に管理しながら、データ活用の技術開発を進めていくそうです。

 IBMの戦略商材のAI「Watson」は、何よりもデータを必要とします。「生データを他人といっしょのバケツに入れるのではなく個別に管理する」(米IBM幹部)ことが企業向けのデータ保護に必須の条件。

 生データをもとに学習済みのAIのみクラウドに展開する技術をより充実させることで、企業向けAIビジネスを一段と拡大させる姿勢を示していました。(安藤章司)

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