ダイキン工業は、2016年の夏に実施した比較実験の冬バージョンとして、ほぼ同じ条件のマンション2部屋を使って実際にエアコン暖房を「つけっぱなし」で運転した場合と「こまめに入り切り」して運転した場合の電気代を調べ、どのような条件なら冬のエアコン暖房の電気代が安くなるのか検証した。

「つけっぱなし」VS「こまめに入り切り」、どちらが安い?

 24時間「つけっぱなし」にしたエアコンと、30分間隔でオン/オフを繰り返したエアコンの消費電力量を比較し、「つけっぱなし」のほうが安くなる時間帯を調べたところ、すべての時間帯で「つけっぱなし」のほうが消費電力量は小さく、電気代も安くかった。
 
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24時間暖房を「つけっぱなし」で運転した場合の実験結果

 さらに、1日の生活スケジュールを想定して、外出時/在宅時にかかわらず24時間「つけっぱなし」にしたエアコンと、外出時に運転をオフにしたエアコンの消費電力量を比較したところ、2時間外出した夜間(18時~23時)は、「つけっぱなし」よりも「こまめに入り切り」したほうが消費電力量は小さく、電気代が安くなった。また、1日(24時間)で比較しても、「つけっぱなし」よりも「こまめに入り切り」のほうが消費電力量は小さかったものの、電気代の差は約30円程度だった。
 
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暖房を「こまめに入り切り」して運転した場合の実験結果

 なお、24時間すべての時間帯で、30分間隔で「こまめに入り切り」するよりも「つけっぱなし」にしたほうが消費電力量は小さかった。この差は、「こまめに入り切り」した場合、何度もエアコンの運転をオンにした直後に多くの電力を消費したためと考えられる。
 
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「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」の消費電力量の比較

 エアコンは設定温度を維持する時よりも、運転を開始した直後の室内温度と設定温度の差が大きい時に電力を多く消費する。頻繁なエアコンの入り切りは、時に消費電力量を大きくしてしまうのだ。

 エアコンの暖房運転は冷房運転と比べると消費電力量が大きいが、「つけっぱなし」だと部屋の躯体(天井、床、壁)が蓄熱されているため、室温にほとんど変化がなく、結果的に消費電力量を抑えられることになる。
 
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 今回の実験結果から、30分程度の外出であれば運転をオフにするよりも「つけっぱなし」にしたほうが、おトクになる可能性が高いことがわかった。想定スケジュールに合わせて「こまめに入り切り」した場合との比較でも、電気代の差は約30円程度と大差はなかった。

 ダイキンでは、やみくもに「つけっぱなし」にするのではなく、室温、設定温度、外気温の3つを意識しながら必要に応じて「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」を使い分け、状況によってはエアコンの暖房を「つけっぱなし」にして室内の温かさを維持しながら快適に過ごす方法を検討してはどうかとアドバイスしている。