いきなりですが、皆さんの家庭でつながっているインターネットに関しての質問。光回線マンションタイプの接続形態で、次の方式は正しいか誤っているか?「LAN配線がない集合住宅でVDSL(1対の電話線を使った高速な通信サービス)接続を利用する場合は、各戸内にあるVDSL装置とPC間をモジュラーケーブルで接続する」――。

 この設問を難なく解いたあなた、おそらく高速なインターネットを頻繁に使うネットゲーマーなど「ヘビーユーザー」だろうし、かなりの知識力の持ち主に違いない。では正解。これは「誤り」。正確には各戸内にあるVDSL装置とPC間は、モジュラーケーブルでなく「LANケーブル」で接続しなければダメなのだ。

 この問題を解けた方も解けなかった方も、インターネット・サービスを利用するときに役に立つ情報を伝えたいので、最後まで読んでほしい。実はこの問題、社団法人全日本電気通信サービス取引協会(総務大臣許可1631号)という団体が総務省の後援で2010年3月に初めて実施する「テレコムアドバイザー検定」と呼ぶ技能検定の応募資料に出てくる「試験問題例」なのだ。団体名も検定名も“お堅い”イメージではあるが、この検定をよく調べると、インターネットをヘビーに使う人にはお得で必見の内容ばかり。一度は検索して調べてほしい。

「テレコムアドバイザー検定」の目的


 この「テレコムアドバイザー検定」は、主に家電量販店などで携帯電話やインターネット・サービスの販売業務に携わる販売員を対象に、利用者に対して適切な助言ができる人材を育成することを目的に創設された。検定をパスした人は、電気通信サービス全般について必要な知識に精通している人として「テレコムアドバイザー」の資格を認定する。

テレコムアドバイザーのロゴ


 デジタルライフスタイルや利用環境に合わせて便利に利用できるようになったインターネット。ところが、技術やサービス面での情報が多岐にわたり複雑化して、利用者は何を使えばいいかとまどってしまう。こうした“迷い人”をなくし、利用者が自分の住環境や利用シーンに合ったサービスを適切に選べるようにアドバイスをするのが「テレコムアドバイザー」の役目だ。

 「なーんだ、一般人には関係ないじゃん」と思っちゃった方、お得な情報には続きがあるので、最後まで読んでほしい。皆さんの周りには、光回線や高速・大容量なブロードバンドのADSL、無線LAN、最近ではWiMAXなどが散在している。多少なりと知識があっても、正直なところ、どれを選んで接続すればいいか分からなくなって、悩んだことはあるだろう。

 電気通信サービスは日々進化を遂げている。その時々のトレンドや住環境に応じて、サクサク利用できる環境を作りたいあなた、あるいは多少なりとも通信知識があるがゆえに、友達から「接続方法を教えてくれ」などと頼られるあなた。あなたにとって、「テレコムアドバイザー」になって専門的に通信知識をもつことは、自分のためにも友達からの評価を上げるためにも有意義であろう。実はこの検定、販売員など電気通信サービスに従事する方だけでなく、受験対象を高校生から大学生、一般社会時と広く門戸を開き、誰でも受験できるのだ。

 ここまで読み進めてくれた方は、もうその気になっていただいているはずなので、この検定試験について詳しく説明しよう。試験内容は、電気通信サービスに関する商品知識、それらに関連する通信回線・機器知識、パソコン基礎知識、電気通信サービス販売業務における関連法規・守秘義務、コンプライアンス(法令順守)における基本的な考え方、対応事例になる。試験時間は100分間で問題が100問出る。受験資格の規定はなく、国籍や年齢を問わず誰もが可能。合格者には、電気通信サービス全般について必要な知識に精通し、利用者側に立って適切で満足な助言が与えられる人として「テレコムアドバイザー」の称号を付与する。

第1回目の直前講習と認定試験のスケジュール


 「おいおい、意外とハードルが高そうじゃないか」――と思われた方、ご安心を。他の資格や検定試験と同じく、同協会認定の「公式テキスト」(税込3800円)があり、これで勉強することが合格への近道だ。また、試験前にはこのテキストを持参して「直前講習」(同1万円)が行われるので、知識を深めたい方には必見だ。資格の有効期限は1年間。資格取得後3年目には、再度検定試験を受けて合格する必要があるが、取得後2年間は、スキルアップセミナーを受講することで更新できる。

資格更新の流れ


 検定合格までの流れは以下の通りだ。受験票発送は2月中旬まで、検定試験(受験料8000円・税込)が2月28日、合格者には3月下旬から4月上旬に「合格証」が届く。何せ、「第1回」目の検定試験。「第1号」になれる可能性や話題性もあり、普段の力試しに受験してみてはいかがだろうか。詳細は同協会のホームページを見るか、Eメール(クリックするとメーラーが起動します)に問い合わせを。(BCN・谷畑良胤)