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女性担当者3人の開発ホンネトーク「朝から晩までずっとケータイ!」

特集

2007/09/18 21:25



「F704i」は、前モデル「F703i」の基本機能、デザイン、防水機能を引き継ぎながら、新たに国際ローミングサービスに対応した。LED(発光ダイオード)で着信通知などを行う「フローティングサイン」、色彩が持つ心理的効果を利用する精神療法=カラーセラピーを参考にした50種類のカラーイルミネーション、「渡辺佳子先生のビューティー&ダイエットリンパマッサージ」などのコンテンツを搭載。女性を意識した端末に仕上げた。
入社したときからずっといまの部署にいます。ケータイに携わりたいと思っていたので、自分から「ケータイをやりたい」って希望しました。
私は入社したときはシステムエンジニアでした。そのあと、「ケータイの企画がやりたいです」と言って、実際にいまの部署に来ることができたので幸せです。
私はシステムの営業をやりたくて入社したんですけど、いつの間にかこの部署に……(笑)。
佐藤さんはすごい正直者。最初に部署のみんなの前で自己紹介したとき、普通ならウソでも「ケータイの仕事が楽しみなので頑張ります」って言うのに、「思っていた部署じゃないんですけど……」って言うから、部署のみんなが凍りついた(笑)。
だって、営業をやるって思い込んでいたんですもん。
佐藤さんは面白いよね。打ち合わせをしていても、「意味ないじゃん」とか平気で言う。「佐藤寛子、恐るべし」みたいなところがありますね。
思っていても場の雰囲気で言えないことってあるけれど、佐藤さんはその場の雰囲気がわからない(笑)
それじゃ、私、全然だめな人じゃないですかぁ!
3人とも全然キャラクターは違う。だからうまくいくのかも。正能さんは分析屋さんだしね。
そうそう。市場だけじゃなく人間も分析しますよ(笑)。
佐藤さんは……
天然!!
ちがーう! 私はまじめに頑張ってます!!
打ち合わせのとき、具体的にどっちの意見がいいかっていう議論になると、きつい口調で言い合ったりします。
うん。遠慮とかはないかな。
普通に、「それ違わない?」とか言っちゃう。
それで、みんなちょっとずつ傷ついている(笑)。
でも、次の日には忘れている(笑)。
後を引かない。だから仕事はやりやすいですね。
それに、3人とも好みがバラバラ。私は人が嫌がるようなキワモノが好き。でも、私が好きなものは佐藤さんが嫌い。
ケータイのコンテンツの話でも、私が「絶対ダメ」って言ったのを、藤井さんが「断然イイ」って言ったりする。
そして「エーッ」と言っていつもケンカになる。
私はわりと中立です。
たぶん、一番正しい意見を言っているんだと思いますよ。
そう。だから、いつも最後に正能さんに「どう思う?」って聞きます。
ケータイを作るようになって、ほかの人のケータイがすごく気になるようになりましたね。これは職業病です(笑)。電車の中でも、「この人は何を使ってるの?」って、ついついのぞきこんじゃいます。
確かにそれはある。いままではぜんぜん気にしてなかったのに、「このケータイを持っている人はこういう人だ」と考えたりするようになりました。
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この仕事はケータイの全部に関わることができる。私はそこが一番好きです。どういうものが作りたいってところから、どうやって売っていくかというとことまで、すべて見ることができるので。
何となくいばって、「こういうのが作りたい!」って言えるのがいいです。自分の意見にみんなが納得してくれると「ヤッター!」ってなる。一方で、文句ばっかり言われたりもするので、腹が立つこともたくさんあります。
特に男性陣を論破しないと作ってもらえません。
とにかく言い続けないとやってくれないから、たまにヒステリックになることもあります。「だからぁー」って言ったりして。「そんなのできないよ」とか言われたりもする。でもそれを言い負かすのが快感です(笑)。
アイデアを出すときは、とりあえず思いついたことをいろいろと書いてみる。私は“妄想メモ”って呼んでいるのだけど。
妄想って!!(笑)。
でも、妄想しないと何も始まらない。それから、CMとか服とか、ケータイと関係ないものを見ても、「いいなー」って思うとケータイに結びつけることを考える。ふだんの生活でも常にケータイを意識しています。
私も電気製品を触ってみて、いい機能があったら、「ケータイに使えるかな」って考えます。
ケータイと関係ないところからアイデアが浮かぶことは結構あります。木の中からボォーと光が浮かんでくる時計があったのですが、そのイメージが元になって、「F704i」と「F703i」のイルミネーションが生まれたんです。
そういえば、この前は、暑いからってずっとエアコンの話をしていました。
そうそう。「エアコンにはこんな機能が必要だ」っていうことで盛り上がった。
「30分間は電源がオン、30分間はオフを細かく繰り返す機能があれば、つけっぱなしにしなくても涼しいのに」とか3人で言っていたよね。
「帰る前にエアコンがついているといいのに」とも言っていた。
そこから、ケータイで外からエアコンを操作できたらという発想がでてきました。
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「F704i」は、前モデル「F703i」を活かした、本当に特殊な端末です。
色の変更が開発の中心でした。夏の発売なので、「プールサイドで使う」というPRシーンを考えて、プールサイドで映えるメリハリ感を出すことに一番力を入れました。色も、いろんな種類のピンクを作ってみたり、ラメを入れてみたり。「F703i」と同じ形だから、とにかく目立つことを重視しました。
白の端末の色は純白にしたよね。
「F703i」でも白はあったけど、グレーっぽい白だったから。
男性が手に取りやすいように、黒の端末もより黒の色を強くして、指紋が目立たない処理もしています。
それから、デザインを女性向けにしない代わりに、女の人がうれしい機能をいっぱい入れることをテーマにしました。
そうそう。それで、イルミネーションの光にはカラーセラピーを取り入れた。
内蔵コンテンツのリンパマッサージもそう。
リンパマッサージは、“お風呂で使う”と考えたとき、「ケータイに入っていたら使うよね」ってことで、セットになって出てきたんです。
そういうことでは、防水機能も女性的な発想かもしれない。女の人ってお風呂に入りながらケータイを使うから。
私もお風呂で使う。防水じゃないケータイもお風呂に持って行きたいくらい(笑)。
でも、私はケータイの企画では、あまり女性的にならないようにブレーキをかけています
私もそう。
私も「女性ならでは」と強く思ったりはしない。ケータイって女の人だけが買うわけではないので。
「女性企画」って前面に出すと、変な方向になって行っちゃう。「丸くてピンクな物が女性的だ」みたいな、おかしな発想につながることがあります。
そういうものって自分たちが持とうと思いませんね。
私は他の人が持っていない色が欲しい。
私の好みはデザインによって変わるかな。白が一番好き。なぜかというとイルミネーションが一番目立つから。
出た! イルミネーション好きのイルミ星人(笑)。
イルミネーションの光が一番きれいに出るのは白だと思う。だから、いまの部署に来る前は白いケータイばっかり持っていました。
「F704i」はイルミネーションが特徴だから、イルミ星人、佐藤さんの意見は貴重(笑)。「この光どう?」なんて聞くことができるから。
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自分の作ったケータイには、すごく愛着があります。
本当に、なんでこんなに必死になって説明しているんだろう、って思うときがある。
ある、ある。すごい必死(笑)。
そういうとき、「あたしって情熱家だったんだなー」って思っちゃう。
熱くないとやっていられない。自由に思ったことを言えるし、その通りにみんなやってくれるけれど、そのぶん、すごく批判されます。それに耐えられるくらい、自分たちの意見がいいと思ってないとダメです。
私が作るケータイには「ワア!!」って思えるとか、「フフッ」って笑えるような遊び心は絶対に入れたい! あとは、「こんなところから光が!」とか、「こんなデザインなのに防水!」という驚きというか、ワンポイントは必ず入れたいですね。
うん。遊び心は大事。ケータイを買うときは、機能も考えるけど、結局デザインで買うことが多いと思う。だから、最初はデザインで「ワア!」、使ってみたらもっと「ワア!!」って言ってもらえるとうれしい。買った人に2回も喜んでもらうことができる。
私も見たとき、使ったときに、必ず驚きがあるようなものを入れていきたい。それと、機能について、あまりくわしくないから、使っているうちに簡単に使いこなせるようになる機能を盛り込んでいければいいなぁ。あと、イルミネーションはとにかくきれいに! パターンの多さや新しい光り方は絶対にはずせないです(笑)。
一言でいうと、常に手に握ってるもの。別に時間を確認するわけでも、メールをずっと待ってるわけでもないのですが、ずっと持っていたいですね。
私もないと落ち着かない。自分が関わったケータイは、わが子と思っています。でも、一人になりたいときはわが子でもいらないんですけど(笑)。
ケータイには大事なものが全部詰まってます。サイフがなくてもケータイは必要という感じです。仕事もケータイだし、もう朝から晩までずっとケータイです! (笑)。