【BCN AWARDトップベンダー ヒットの理由】ジャストシステム
[ワープロ・エディタソフト部門][FEPソフト部門]
「考える」ためのソフトで6年連続1位
ワープロと日本語変換の両部門
ジャストシステムは、ワープロ・エディタと日本語変換(FEP)の両ソフト部門で、6年連続同時No.1に輝いた。昨年から「考えるための道具」を新コンセプトにした多彩な新機能がユーザーの評価を得たようだ。
![](https://bcnretail.kuroco.app/files/user/archive/sys_imgs/news/article/1333-029.gif?v=1474934535)
![](https://bcnretail.kuroco.app/files/user/archive/sys_imgs/news/article/1333-029a.jpg?v=1474934535)
文書作成のワープロ操作について、多様な機能に振り回され、企画・提案という業務本来の「考える」ことに集中できない悩みを持つユーザーは少なくない。文書作成のキーを叩く時間より、マウスで書式を整えたり、組織図作成に費やす時間の方が多いはずだ。
『一太郎2004』は、従来の編集画面に加え、「アウトラインスタイル」という新モードを搭載。文書の全体構造を考え、章立てし、頭の中を整理して文書を作成できる環境を実現した。最新版の『一太郎2005』では、この機能をさらに強化。文書構成を効率的に構築するために、成果物のイメージを確認する「プレビュー画面」を追加した。編集画面では、アウトライン画面とプレビュー画面を同時表示できるため、「論理的でわかりやすい文書作成と、体裁の整ったレイアウトを素早く実現できる」(成家勉・一太郎/花子ビジネスオーナー)と強調する。
![](https://bcnretail.kuroco.app/files/user/archive/sys_imgs/news/article/1333-029b.jpg?v=1474934535)
その1つが類義語を探す「連想変換」で、適切な表現が見つからない時、1つの言葉から連想される変換候補を多数表示する。市町村合併に対応した「名称変換アシスト」もビジネスシーンでは利用度が高い機能として好評だ。
ATOKの最新版『ATOK2005』では、日本語入力環境がさらにアップした。「訂正学習」機能は、ユーザーの入力ミスを学習し、再び同じミスをしても訂正した候補を提示する便利な機能として、発売前から注目が集まっている。さらに、ビジネス文書で気をつけたい敬語のミス(謙譲語と尊敬語の混同)に対する指摘や、動詞に対する文脈処理などの機能も大幅に強化されている。
ATOKはここ数年、共同通信社 記者ハンドブックや医療辞書など、専門用語変換辞書を増やした。「ATOKと辞書を一緒に使うことで、日本語変換をより便利にして、『活きた日本語』を活用できることに注力している」(稲野豊隆・ATOKビジネスオーナー)と話す。
同社は「一太郎20周年」を機に、一太郎などの利用シーンを拡大するため、文書作成に必要な連携製品をさらに強化して、文書作成環境をより豊かにしていく。(フリーペーパー・月刊「BCNランキング」創刊準備号掲載)