●全国17社1500店舗のPOSデータで審査
2004年1年間の店頭での販売実績をもとに、ユーザーに最も支持されたNo.1メーカーを選定する「BCN AWARD 2005」が決定した。「BCN AWARD」表彰に輝いたのはハードウェア 52部門24社ソフトウェア 32部門15社。その全容を紹介しよう。



■IT&デジタル購入のガイドに

 「パソコンやデジタル家電を買いたいけど、どんな製品を買ったらいいのかわからない」――そうしたユーザーの疑問に答える指標となるのが「BCN AWARD」だ。

 IT分野の出版・マーケティング会社であるBCNが、全国の大手家電量販店のPOS(販売)データを集計し、年間販売実績ナンバー1メーカーを広く一般消費者に告知するために毎年実施している表彰制度である。

 よくあるメーカーの人気投票などとは違って、お店のPOSレジに入力された販売データを毎日オンラインで集計し、年間の実売台数という客観的な数値にもとづいてAWARD受賞メーカーを決定している。

 それだけに社会的な信頼度も高く、IT関連の主要団体も後援する販売統計の標準指標と位置づけられている。もちろん、信頼できるパソコンやデジタル家電製品を選びたいというユーザーにとっては、購入メーカーを選ぶための採点表と見てもらえばいい。

■トップシェアめぐり激しい攻防

 今回の「BCN AWARD 2005」は、全国17社1500店の協力を得て、ハードウェア、ソフトウェア両方の84部門からナンバー1メーカーを選定した。1社でいくつもの部門を受賞するメーカーがあるため、受賞メーカー数は39社となった。

 代表的な部門の受賞結果を紹介すると、パソコン部門では、デスクトップ、ノートともに前年に続きNECがトップの座を死守。

 デジタルカメラ部門では、キヤノンがトップに躍り出たが首位攻防は激化の一方だ。

 また、今年から、液晶テレビやHDD・DVDレコーダーなどのデジタル家電関連の部門も新設。デジタル家電関連では、DVDプレーヤー、デジタルビデオカメラ、HDD・DVDレコーダーの3部門でソニーが受賞し、プラズマテレビ部門では松下電器、液晶テレビではシャープが受賞した。


■デジカメ中心に画像関連が伸びる

 「BCN AWARD 2005」のなかから、前年に比べて大きく販売が伸びた部門をみると、映像関連製品が目につく。DVDレコーダーやデジカメなどの普及によって、自分で撮影した映像などをパソコンで保存、編集するという利用法が増えているためだ。

 前年比48%増と伸び率トップの「記録型DVD」は、パソコンにつないで写真やビデオなどの大容量データを保存するための記録装置。さらに「複合プリンタ」(41.4%増)と、「メモリカード」(29.4%増)は、デジカメの写真や、ネットからダウンロードした画像を、USBメモリなどに一時的に記録し、プリンタに直接接続して手軽に印刷するという使い方がポピュラーになっていることをうかがわせる。

 ソフトでは、ビジュアルなプレゼンテーションに必須となった「プレゼンテーションソフト」、重たい画像ファイルをネットで送信するのに便利なPDFソフトなどの「文書管理ソフト」などが伸びた。こちらもやはり?ビジュアル系?の製品といえる。

 一方、こうしてパソコンの活用方法が広がるにつれて深刻さを増しているのが、ウイルスによる汚染や、個人情報漏えいなどのセキュリティ問題。こうした不安を反映して、「セキュリティソフト」は、毎年高い伸びを続けている。パソコンやネット業界をあげて対策が進められてはいるが、ウイルス対策ソフトで常に自分のパソコンをクリーンに保っておくのが一番の予防手段といえそうだ。