「ボクがライブドアを再生させる!」と血気盛んな平松庚三社長と対談――第9回

千人回峰(対談連載)

2007/04/09 00:00

平松庚三

平松庚三

ライブドアホールディングス 社長

 平松 4月2日付で、純粋持株会社としてライブドアホールディングス(以下LDH)を設立、その下に各事業会社を置くことにしました。LDHは、(1)グループ全体の戦略の立案、(2)金融資源、人的資源といったグループ資源の最適配分、(3)グループ経営執行の監督によるコーポレート・ガバナンス、コンプライアンスの強化、(4)グループ共通のインフラのR&D、(5)訴訟対応――などを担当します。

 傘下には、ライブドア、弥生、セシール、ぽすれん、ベストリザーブなどが主要子会社として存在します。LDHの社長は私が務め、社員は約50人となります。

 リーダーシップの発揮には二つのパターンがあると思っているんです。一つは、堀江がいい例ですが、常にマウンドにいる、あるいは4番を打つというやり方です。もう一つは、チームを作って、そのチームをうまく動かしていくという方向で、ボクはこっちのほうを優先しています。大所、高所からの判断はしますが、実際の経営は各事業会社の経営者に任せていきます。

 奥田 事業会社としてのライブドアはどんな役割を担うのですか。

 平松 旧ライブドアとはまったく違う法人となります。ポータル事業とネットワーク事業をメインとするインターネットサービス事業会社という位置付けです。

 さっき、優秀な技術者が揃っていると言いましたが、ライブドアはWeb2.0、あるいはCGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア=ユーザー発信型メディア)の世界ではいい位置につけているんですよ。たとえば、ポータルサイトのユーザー数は事件発生後も増え続け、この2月には1814万人がアクセス、過去最高を記録しました。広告収入は、最悪期は9割減までいきましたが、昨年8月を底に上向きに転じており、この3月は売り上げピーク時の70%にまで回復しています。livedoor Blogの開設者数は170万人、現在公開中の記事総数は約7700万件、毎日14万件の記事が投稿されており、国内ナンバーワンの位置にあります。

 ネットワーク事業はホスティングサービス、接続サービス、製品機器販売などがメインで、法人顧客数は約4000社ですが、事件後もほぼ横ばいを維持、底堅く推移しています。今年9月期決算では、50億円の売上を見込んでいますが、3年後の09年には100億円を目指します。

 奥田 自信満々ですね。

 平松 とにかく不思議な運命を感じているんですよ。ライブドアという会社は、最初にも触れた前刀さんが作ったわけですが、彼とはソニー時代の仲間であり、AOLジャパンでも一緒に仕事をしたことがあります。それを、オン・ザ・エッヂ時代の堀江が買い、自分が作った会社の名前を捨てライブドアに社名変更した。そして今、ボクがその会社の運営に関わっている。つぶすわけにはいきませんよ。

 若い人たち、つまり私の“教師”たちと一緒に、立派に再生して見せます。

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Profile

平松庚三

(ひらまつ こうぞう)  1946年1月、北海道函館市生まれ。1973年、アメリカン大学を卒業し、ソニー入社。1986年に同社退社。以後、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル、IDGコミュニケーションズジャパン、インテュイット(後に弥生に社名変更)を経て、2006年1月、ライブドア執行役員社長に就任した。なお、4月からはライブドアホールディングス代表取締役に就任。