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危険な「あおり運転」罰則化、7月連休の旅行は「ドラレコ」で完全防御

時事ネタ

2020/06/30 19:00

 6月30日から道路交通法の一部改正で、「あおり運転」の罰則が強化された。最大で懲役3~5年、罰金50万~100万円以下の刑に処せされるようになった。緊急事態宣言の解除、また7月後半は連休になることから、県をまたいだ国内旅行の増加が予想される。車で出かける際、もしものときのためにドライブレコーダーを装備したい。

警察庁の「令和2年改正道路交通法ポスター」

 あおり運転の対象となる違反は、次の10種類となる。対向車線を走行する「通行区分違反」、前方車が急ブレーキをかける「急ブレーキ禁止違反」、後続車が前方車との車間距離を詰める「車間距離不保持」、急な割り込みによる「進路変更禁止違反」、危険な「追い越し違反」、執拗なパッシングやハイビームなどの「減光等義務違反」、執拗にクラクションを鳴らす「警音器使用制限違反」、車幅を寄せたりする「安全運転義務違反」、高速道路での「最低速度違反」、高速道路で停車する「高速自動車国道等駐停車違反」である。

 この点は、違反事例を分かりやすくイラストで示している警察庁のリーフレットを確認しておこう。
 
警察庁の「令和2年改正道路交通法リーフレット」(一部抜粋)

 上記のあおり運転をした場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金となる。違反点数は25点で一発免許取消しとなる。免許を取得できない欠格期間は2年。前歴や累積点数がある場合は最大5年となる。

 さらに、あおり運転によって高速道路などで他の自動車を停止させたり、著しい交通の危険を生じさせたりした場合は、5年以下の懲役または100万円以下の罰金になる。違反点数が35点、免許取り消しで欠格期間が3年となる。前歴や累積点数がある場合は最大10年間、免許を再取得できない。

 新型コロナウイルス対策の外出自粛要請が解除となり、県をまたいでの移動ができるようになった。緊急事態宣言中に経済的な打撃を受けた宿泊施設や旅行業などを応援しようと、国内旅行をする人も増えるだろう。

 とりわけ、今年は延期された東京五輪の開会式を想定して休日を移動していたため、7月23日が「海の日」、24日が「スポーツの日」で休みとなる。土、日も休みになれば、7月23~26日の4連休となり国内旅行をするチャンスといえる。

 その際に車で移動するなら、ドライブレコーダーは装備しておきたい。実際に、警察庁でもドライブレコーダーの設置を推奨している。

 参考までに、全国の主要家電量販店ネットショップPOSデータを集計した「BCNランキング」による最新の2020年6月15~21日の日次集計データによると、1位が「ドライブレコーダー ZDR-015(コムテック)」、2位が「前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー DRV-MR745(JVCケンウッド)」、3位が「ドライブレコーダー DRV-340(JVCケンウッド)」となっている。
 
コムテックの「ZDR-015」

 ドライブレコーダーは、あおり運転をされたときの動かぬ証拠となる。せっかっくの楽しい旅行が台無しにならないよう事前に防御しておこう。もちろん、新型コロナの感染対策に注意を払うことも忘れずに。(BCN・細田 立圭志)