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「緊急事態宣言」発令、ビックカメラはグループ24店舗で1カ月休業へ

経営戦略

2020/04/07 20:00

 安倍晋三首相は4月7日、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、改正新型インフルエンザ等特別措置法に基づき、「緊急事態宣言」を発令した。期間は5月6日までの1か月間とする。同法に基づいて発令されるのは初めて。家電量販店のビックカメラは4月8日~5月6日まで12店舗(グループ合計24店舗)を約1カ月間休業する。ビックカメラ ラゾーナ川崎店や町田店など、百貨店やショッピングモール内に出店する店舗が中心。今後、休業する店舗が増える可能性もある。

緊急事態宣言を発令した安倍晋三首相(内閣広報室)

 緊急事態宣言の対象地域は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県。安倍首相は、「国民の生命および健康に著しく重大な被害を与える恐れがある」「全国的かつ急速なまん延による国民生活および国民経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある」事態が発生していると判断し、「緊急事態宣言」を発出した。

 一方で「海外でみられるような都市封鎖を行うものではない」と強調。公共交通機関などは可能な限り通常通りに機能する。密集、密接、密着による三密を防ぐことを徹底すれば生活必需品の買い物や散歩、ジョギングなども問題ない。しかし「三つの密がより濃密に重なる」とするバーやナイトクラブ、カラオケ、ライブハウスなどへの出入りは控えるように要請した。

 さらに具体的な不要不急の外出自粛の要請や、映画館や百貨店など商業施設の使用制限、医療体制の強化する権限を各知事が持つことになる。具体的な措置については、各自治体が検討し、発表するとしている。

グループのコジマ×ビックカメラ7店舗、ソフマップ5店舗も休業

 ビックカメラで休業する12店舗は次の通り。日本橋三越、リカーアクアシティお台場店、セレクト原宿店、聖蹟桜ヶ丘店、町田店、イトーヨーカドーたまプラーザ店、ラゾーナ川崎店、新横浜店、船橋東武店、所沢駅店、あべのキューズモール店、アリオ八尾店。

 グループのコジマの「コジマ×ビックカメラ」は4月8日~5月6日まで次の7店舗を休業する。南砂町店SUNAMO店、ららぽーとTOKYO-BAY店、港北東急S.C店、イオンモール堺鉄砲店、神戸ハーバーランド店、Crowa甲子園店、マークイズ福岡ももち店。

 ソフマップで4月8日から次の5店舗で休業する。開店予定日は未定。池袋マルイ店、池袋サンシャインアルタ店、横浜ビブレ店、川越店、神戸ハーバーランド店。(BCN・南雲 亮平)