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高い振込手数料を回避する三つのコツ LINE Pay銀行振込は今なら手数料無料

時事ネタ

2020/03/28 17:30

 今後、銀行のATMがますます減少し、同時に休日・夜間や、他行ATM利用時の手数料が大幅に引き上げられると予想する。実際、みずほ銀行は、3月1日適用分から優遇プログラムを改定し、コンビニATM手数料無料の対象を「イーネットATM」のみに絞ったため、これまでセブン銀行ATMを利用していた顧客からは「改悪」と指摘されている。

 しかし、これから紹介する三つの回避策を知っていれば、手数料ゼロで、異なる口座間の資金移動や口座からの現金引き出しが可能だ。特に、最後に紹介する「LINEの銀行振込サービス」は通常、有料なので、お得なのは「手数料無料キャンペーン」実施中の今だけ。キャンペーンは、2020年3月31日23時59分までと短いので早めに利用しよう。

回避策1. 入金・出金手数料無料の証券口座を作成する

 「楽天証券」「SBI証券」「マネックス証券」など、インターネットユーザーを対象としたオンライン証券会社は多数あり、買い物で得た共通ポイントがたまる・使えるといったポイントプログラムを含め、他社対抗の熾烈なサービス競争を繰り広げている。

 それぞれサービス内容や使い勝手が異なるが、証券口座への入金・出金は無料のケースが多い。事前に証券口座を開設し、例えば、入金先として「A銀行(ネット銀行)」と「B銀行(都市銀行)」を設定し、出金先として「C銀行(都市銀行)」を設定しておけば、A銀行からもB銀行からもC銀行へ、無料で自分の資金を移動できる。営業日ベースで1日程度、タイムラグがあるが許容範囲だろう。証券口座の開設は無料、取引を行わなければ何も負担はない。
 
昨年末以来、競うように手数料無料化を進める主要オンライン証券

 入金先・出金先として設定可能な銀行の口座を一つも保有していない場合は、次の「回避策2」を利用しよう。

回避策2. 無料送金アプリ「pring」を使う

 pring(プリン)は、対応する銀行口座からチャージした残高から支払いが可能な無料送金アプリ。決済アプリとしても、「コメダ珈琲店」「ローソン」「ヤマダ電機」など導入店舗は増えつつある。ユニークな「投げ銭」にも対応し、この新機能をプッシュしている今は「投げ銭アプリ」を自称している。
 
多彩な機能が満載 お金コミュニケーションアプリ「pring」

 入金(チャージ)は、1日当たり100万円、出金は1日当たり10万円という制限があるものの、スマホアプリの操作だけで他行振込手数料を支払うことなく他の口座へ資金を移動できる。出金の上限が低いので、こまめにチャージし、セブン銀行ATMで必要に応じて現金を引き出すよう徹底すれば、使い過ぎを抑止できそうだ。
 
pringを利用できる銀行(pringの「よくある質問」より)

 利用可能銀行として、みずほ銀行や三井住友銀行、ゆうちょ銀行などが対応している。三菱UFJ銀行や信用金庫は利用不可。ただし、他金融機関についても、順次追加していく予定。

回避策3. LINE Payの銀行振込サービスを利用する

 LINE Payの送金機能を拡充した「銀行振込サービス」は、LINE Pay残高を法人・個人の銀行口座へ振込できるサービス。一律1回176円の手数料はかかるが、口座番号または名前(口座名義)と携帯電話番号・Eメールアドレスのいずれかが分かれば送金できる。
 
「口座に振り込み」なら、LINEアカウントが分からなくとも送金できる(要手数料)

 支払い方法が「口座振込」指定の場合、従来は銀行のATMや窓口、インターネットバンキングの振込で支払うしかなかった。前述の通り、それらは総じて手数料が高く、しかも、金額や振込先といった条件に応じて手数料の金額が変動するため、分かりにくかった。対して、LINE Payの銀行振込サービスなら一律で分かりやすく、手数料もATMや窓口払いに比べれば安い。
 
LINE Payの「銀行振込サービス」で、口座番号がわかる自分の口座に振り込み、
1時間後に銀行のアプリを確認したところ、ちゃんと入金されていた

 現在、預金に対する利子よりも各種手数料の方がはるかに高い。昨年、スマートフォン決済の覇権を賭けた還元競争に参戦して敗れたイメージの強いLINE Payだが、送金アプリとしては競合を一歩リードしている。「リピートなしの一回限り、10万円以下の口座振込ならLINE Payの銀行振込サービス」と、ぜひ覚えておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)