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東京五輪もラグビーもバッチリ録画できるレコーダー、突然の販売増 背景は?

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、8月5週からレコーダーの需要が伸びている。2017年7月4週の販売台数を1とした指数の推移をみると、9月1週は17年と18年がそれぞれ1.1、1.0と推移する中、19年は1.6と飛び抜けた。例年とは異なった動きの背景に、10月1日の消費税増税がある。


 ブルーレイレコーダーを販売する家電量販店の多くは、消費税増税後にキャッシュレス決済で購入した消費者にポイントで5%(フランチャイズ店では2%)還元する「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)」の対象外になる。そのため、増税による値上がりの幅が大きい高額商品であるレコーダーを、急いで購入したとみられる。

 今後は、ラグビーワールドカップや東京五輪など、日本で開催される大規模なイベントが続く。特に五輪は、チケットの当選者は少なく、多くの消費者が家で見ることになる。しかし、リアルタイムで視聴するのは難しい競技もあるので、レコーダーの重要度はますます高まるかもしれない。(BCN・南雲 亮平)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。