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サーキュレーターと扇風機の違いは? 用途別に使い分ける

暮らし

2022/08/09 18:00

 暑い季節には風があると涼しく感じられる。風を起こすための家電の代表格といえばサーキューレーターと扇風機だが、実はそれらには違いがある。涼むためや節電のためなど、それぞれの違いが分かれば正しい使い分けができるだろう。

サーキュレーターと扇風機の違い

 まずはサーキュレーターと扇風機の違いについて解説する。
 

構造的にはあまり違いがない

 サーキュレーターと扇風機は、基本的な構造はほぼ同じだ。電気を使ってファンを回し、風を送り出すという点ではどちらも変わらず、風量調節機能や首振り機能など、付加機能も同じようなものが搭載されている。

大きい羽で広範囲に風を届ける扇風機

 違いは羽の形状にある。扇風機には比較的大きな羽が搭載されており、広範囲に風を届けることが可能だ。

 これにより柔らかい風を広く届けられる。一方、遠くまで風を届けることはできず、近距離で使うことが前提の設計といえるだろう。

小さい羽で直線的に風を届けるサーキュレーター

 一方、サーキュレーターには比較的小さい羽が取り付けられている。これにより風が広がらず、遠くまで強い風を届けることが可能だ。

 羽が小さい分、本体サイズが小さいのも特徴といえる。

電気代は大きく変わらない

 電気料金の値上がりで気になる電気代は、サーキュレーターも扇風機もそれほど変わらない。対応する広さや製品によっても変わるが、どちらもおおむね10Wから30W程度の消費電力となっている。

 消費電力ではなく用途に応じて選ぶと良いだろう。

用途別のサーキュレーターと扇風機の使い分け

 では違いを前提に、サーキュレーターと扇風機の使い分けについて解説しよう。
 

涼むためには体全体に当たる扇風機がおすすめ

 風に当たって涼みたいなら扇風機がおすすめだ。柔らかい風を全身に当てられるため、局所的な冷えや乾燥を防ぎながらクールダウンできる。

 サーキュレーターでも風を浴びることはできるのだが、狭い範囲に風が届くため、体全体を冷やすのには向いていない。また、風を強く感じるのも快適とはいえないだろう。

エアコンの電気代を抑えるならサーキュレーター

 エアコンの電気代を抑えるために使うならサーキュレーターがおすすめだ。遠くまで風を届けられるため、部屋の隅々まで空気を攪拌し、部屋の温度が場所によって異なる状況を改善してくれる。これにより無駄に冷やしたり温めたりすることがなくなるだろう。

 扇風機の場合は遠くまで風を届けることが難しいため、部屋の空気を攪拌するという用途には向いていない。ただ、暑い時期に扇風機を使って体を冷やし、その分エアコンの設定温度を上げるという用途には使用可能だ。

洗濯物の乾燥にはサーキュレーター

 洗濯物を部屋干しするならサーキュレーターがおすすめ。強い風を当てられるため、効率的に洗濯物を乾かせる。

 サーキュレーターの中には温風を出すことでより乾燥時間を短くできるものもある。より早く洗濯物を乾かしたいならそのような製品を選ぶといいだろう。

迷ったらサーキュレーター機能付き扇風機という選択肢も

 どちらを選ぶべきかわからなかったり、電化製品の数を増やしたくなかったりする場合は、サーキュレーター機能付き扇風機という選択肢もある。

 例えば、アイリスオーヤマの「サーキュレーターアイ」シリーズは風量を細かく調整できるサーキュレーターで、体に優しい風を届けることが可能だ。
 
「サーキュレーターアイ」シリーズ

 政府による節電の要請などもあり、消費電力を減らす取り組みは誰もがしなくてはならない。サーキュレーターと扇風機をうまく使って省エネに取り組んでみてはいかがだろうか。(ライター・ハウザー)