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大幅減の春商戦から回復なるか、ミラーレス一眼市場の最新動向

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、6月のミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数は前年比68.8%。減少幅は大きいものの、4月の26.1%、5月の38.0%から急回復を果たした。


 メーカー別の販売台数前年比では好不調が分かれており、ソニーが77.1%、オリンパスが88.9%、富士フイルムが129.3%となっているのに対して、キヤノンは47.3%と落ち込みが大きい。

 週次のシェア推移では6月に入り、ソニーがさらに勢いを増し、6月22日週は30%を超えた。オリンパスも追い上げて25%前後を維持している。キヤノンは6月8日週を境に急落し、6月22日週は20%を下回った。
 

 シリーズ別の販売台数シェアランキングでは、オリンパスの「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III」が12.5%で首位を獲得。2位にキヤノンの「EOS Kiss M」、3位にソニーの「α6400」がランクインした。
 

 カメラ市場では6月24日にオリンパスが事業を譲渡することが発表され、大きな衝撃が走った。今後の事業計画などの詳細はまだ明らかになっていないが、下半期のシェア争いにも影響を及ぼすことになりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。