増税直後の反動は? ドラレコ市場の最新動向

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、10月のドライブレコーダーの販売台数は前年同月比で96.6%と微減だった。増税直前の駆け込みで195.5%と伸長した9月と比べると半減したが、反動でデジタル家電の各ジャンルが大きく落ち込む中、踏みとどまった。


 メーカー別では、大きく明暗が分かれた。販売台数シェアでトップを走るコムテックは、前年同月比67.8%と失速。一方、追いかけるJVCケンウッド(110.0%)とユピテル(136.3%)は2ケタ成長を記録した。週次の推移では、10月7週以降でコムテックのシェアが落ち、5ポイント差の中で3社が競り合う接戦。10月28日週は再びコムテックが上昇に転じたが、シェア争いは激化している。
 

 シリーズ別の販売台数シェアランキングは、コムテックの「ZDR-015」が1位。ただ、9月は17.0%と圧倒的なシェアだったが、10月は9.1%と7.9ポイント落とした。2位のJVCケンウッド「DRV-MR740」と3位のコムテック「ZDR026」は9月と順位変動がないが、シェアがそれぞれ0.3ポイント伸びている。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。