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増税目前の今夏、テレビも激アツ──チューナー付き4Kが5割突破で7万円台も

 チューナー付きの4Kテレビが初めて過半を超えた。「2020東京オリンピック・パラリンピック」の開催まで1年を切り、4K放送を楽しむ環境が整いつつある。4Kや8Kパネルを搭載するテレビのうち、新4Kや8K衛星放送チューナーを搭載するテレビの比率が、7月に50.1%と初めて5割を超え過去最高を更新した。昨年7月、わずか3.0%に過ぎなかったが、12月の本放送開始を経て、この夏搭載モデルの拡大とともに販売台数構成比が一気に上昇している。


 テレビ全体は活況。全国の家電量販店・ECショップからPOSデータを集計した「BCNランキング」によると、7月に入って販売が販売が伸びており、販売台数前年比で108.8%、販売金額に至っては122.3%と好調だ。うち、4K・8Kパネルを搭載するテレビに関しては、販売台数で139.7%、販売金額でも139.6%と4割増の水準で絶好調。10月に控えた消費増税前の駆け込み購入が既に始まっている可能性が高い。

 7月の製品別のランキングを見ると、チューナー付き4K・8Kテレビで最も売れたのが、パナソニックの49型4K液晶テレビ「VIERA TH-49GX850」で、販売台数シェア6.8%、平均単価(税抜き)は13万5700円だった。2位がシャープの50型「AQUOS 4K 4T-C50AN1」が6.7%、11万4000円とわずか0.1%差での大接戦だ。

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 3位がソニーの49型「BRAVIA KJ-49X9500G」で5.2%、14万6700円だった。ランキング上位の売れ筋は、いずれも50型前後。30型・40型台のユーザーがステップアップしての買い替えに走っている模様だ。

 売れ筋トップ10の中には、チューナー付きで10万円を切るモデルもあり、最安はランキング10位の東芝「REGZA 43M520X」で7万2200円だった。増税を控えた今夏、4K・8Kテレビが熱い。(BCN・道越一郎)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。