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7月のSIMフリースマホ販売動向 ファーウェイに復活の兆し、シェアが30%台に

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、7月のSIMフリースマートフォンの販売台数前年比は73.0%。上位陣の販売台数が軒並み前年を下回っており、市場全体を押し下げた。米中貿易摩擦の影響で5月・6月とシェアを下げていたファーウェイは徐々にシェアが回復傾向にあり、7月15日週~22日週はシェアを30%台に戻した。


 6月に販売台数シェアで2年8カ月ぶりの1位を獲得したASUSは、ファーウェイに押される形で20%前後まで後退。躍進が目立つのは4番手につけるOPPO。7月は15%を超え、3位のシャープを上回る週もあるなど好調だ。7月22日週に、ASUS、OPPO、シャープが5ポイント差の中に並んだ。
 

 シリーズ別では、ファーウェイの「HUAWEI P30 lite」が14.2%のシェアで1位を獲得した。同製品は、延期していた発売日を、楽天モバイルが8月5日に、au、UQコミュニケーションズ、ワイモバイルが8月8日に、LINEモバイル、mineoが8月9日に決定。消費者の信頼回復につながる動きは、8月以降のシェアに影響を与えそうだ。一方、ASUSは8月後半に最新の「ZenFone 6」シリーズの国内発表を控える。しばらく前年割れが続いているSIMフリースマホ市場だが、新モデルの投入によって活性化される可能性はある。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。