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4月のフルサイズミラーレス販売動向、ソニーが過半数のシェアをキープ

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、4月のフルサイズミラーレス一眼の販売台数伸び率は、前年同月比で162.7%と大幅伸長。ニコンキヤノンパナソニックといったメーカーが参入した昨年秋以降、市場は順調に拡大している。


 プレイヤー増加が市場活性化のトリガーになっているが、圧倒的シェアを確保しているのは以前から市場をけん引してきたソニーだ。4月各週の販売台数シェアは50%後半をキープ。以下はキヤノンが30%前後、ニコンが15%前後で続く。単月でみればソニー優位は歴然だが、同社のシェアは昨年末は60%を常に超えており、各社の差は徐々にではあるが、詰まりつつあるともいえる。

 シリーズ別販売台数シェアでは、ソニーの「α7 III」が38.9%で1位。2位は3月に発売されたキヤノンの「EOS RP」で、シェアは16.5%。上位モデルの「EOS R」も12.3%で3位と健闘している。
 

 フルサイズミラーレス関連の最新トピックとしては、キヤノンが「EOS R/RP」で採用するRFマウントの交換レンズ「RF85mm F1.2 L USM」を5月8日に発表。キヤノンオンラインショップでの販売価格は税込35万9100円で、6月下旬に発売する。
 
5月8日に発表したRFマウントを採用する交換レンズ
「RF85mm F1.2 L USM」

 新マウント対応交換レンズのラインアップ拡充は、追うキヤノンにとってシェア獲得のための急務。同社は今回発表した製品を含めて、2019年中に6本を揃える予定だ。下半期に向け、ソニーにどこまで迫れるか注目したい。(BCN・大蔵 大輔)