外出中も自動で水やりしてくれる! コスパ最強「水やり当番」

レビュー

2022/08/18 12:00

 帰省や旅行で長期間家を留守にするとき、家庭菜園や鉢植えに水やりできないのが気になる。かくいう筆者もこれまで何度となく留守中に植物を枯らしてしまい、「今年の夏こそは……!」と水やりグッズをリサーチした。数ある水やりグッズのなかから、コスパ面に定評のある「水やり当番」が良さそうだと思い、さっそく購入。園芸好きの間では定番の水やりグッズで、Amazon.co.jpでの評価数も多い。今回は水やり当番の使い方や注意点を紹介しよう。

マルハチ産業の「水やり当番」

サイフォンの原理で吸い上げて毛細管現象で給水

 水やり当番は、鉢植えの花や観葉植物に水やりできる自動給水器で、ペットボトルに入れた水を「毛管現象」で吸い上げて給水する。毛管現象とは、液体の種類によって、館内の液面が外部の自由表面により上もしくは下に移動する現象のことで、サイフォンにも利用されている。
 
本体から給水チューブ付きキャップを外し、水を入れた容器に15分以上浸してから使う

 まずは、重りの付いた給水チューブの先端を水が入ったペットボトルの底に垂らす。このとき、チューブ内に空気が残ったままだと上手く水が流れないので、先端から水を入れてフタを下に下げて、水が出てくるのを確認するといい。
 
給水チューブをペットボトルに入れるだけでは上手く水が流れなかった。
チューブ先端から水を流したほうが確実に空気が抜ける

 続いて、水に浸した本体に水をいっぱいになるまで入れて、キャップを元に戻す。正しく水が流れていれば、数秒待つと本体の表面から水滴がにじみ出てくる。これで水が出てこない場合は、改めてチューブ内に空気が残っていないか確認しよう。
 
正しく水が流れると、本体の表面にじんわりと水滴が出てくる

水面の高さによって給水量が変わる

 準備を終えたら、あとは素焼き部分が隠れるくらいまで土に差し込む。水やり当番1個の1日の給水量は約200~300mlとなっており、ゆっくりと土を湿らせていく。
 
給水直後は水が確実に給水されているかどうかを、ペットボトルの水の残量を見て確認しよう

 給水量の調整方は、鉢やペットボトルの高さを調整して行う。水面が高い場所にあるほど給水量が増え、低い場所にあると給水量が減る仕組みだ。ペットボトルが高すぎると、鉢の受け皿から水が溢れてしまうことがあるので室内では要注意。実際に高低差を付けて1時間ほど給水したところ、きちんとペットボトルの水が減っているのを確認できただけでなく、受け皿にも少し水が溜まっていた。これで数日放置すると部屋の床が濡れてしまうところなので、実際に留守にする前にどれくらいの高さに置くかを試したほうがいいだろう。
 
鉢を下に置くと給水量が増えるので、しっかり水やりをしたい鉢植えにいい

 今回は室内の鉢植えに使うので、鉢植え1つにつきMサイズ1個を使用したが、屋外のプランターに使うのであれば、Mサイズ2個もしくはLサイズを使ってもいいだろう。1週間以上留守にするなら、ペットボトルでは水量に不安があるので、大きなバケツから給水する方法もある。とくに屋外に置いている鉢植えなら、水が多いに越したことはない。
 
1時間給水しただけでペットボトルの水が減っているのがわかる

 長期間自宅を空けるときだけでなく、こまめに水やりをするのを忘れがちな人も使ってみるといいだろう。1個あたりの価格が手頃なので、鉢植えの数が多い家庭にもぴったりだ。(フリーライター・今西絢美)
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