ライカ監修の“最強カメラスマホ”! 「AQUOS R6」で夏休みを楽しむ

レビュー

2021/08/10 18:30

 最新のスマートフォンにはディスプレイが大画面で高画質、デジタル一眼も顔負けな高機能なカメラを搭載する製品が数多くある。そのなかでも、今夏に発売されたシャープの「AQUOS R6」は、有名カメラブランドのライカが監修する高画質カメラを載せたユニークなモデルだ。高精細な有機ELディスプレイと合わせて、この夏にAQUOS R6でさまざまなエンタテインメントを楽しむ方法を解説しよう。

ライカ監修のカメラが特徴的なAQUOSスマートフォン
新しいフラグシップモデル「AQUOS R6」

最先端スペックの5G対応スマートフォン

 シャープのAQUOS R6は、米クアルコムの最新SoCであるSnapdragon 888 5G Mobile Platformを搭載するSub6の5G対応スマートフォン。メインメモリは12GB、128GBのストレージを搭載するAQUOSシリーズのフラグシップモデルだ。NTTドコモとソフトバンクから発売された。

 本体の背面にはひときわ目立つシングルレンズのカメラユニットがある。隣に配置した小さなレンズのように見えるユニットはToF(光測距計測)センサー。オートフォーカスの精度向上など撮影をサポートする。
 
見た目にもインパクトがある大型カメラユニット。こちらのメインカメラをライカが監修している

 カメラに興味のある人、特に銀塩アナログカメラによる写真撮影を趣味としている人ならば、きっと誰もが憧れるライカの監修によりAQUOS R6は「ズミクロン」のレンズ技術をスマホに再現した。カメラファンならば一度は触れてみたいと思うだろう。さっそく本機のカメラで夏の景色などを撮ってみた。

アーティスティックな写真撮影が楽しめるカメラ

 AQUOS R6は背面側に7枚レンズ群構成のメインカメラを搭載する。1インチの大型センサーの有効画素数は約2,020万画素。レンズの開放F値は1.9と明るい。画角は超広角19ミリの単焦点レンズだが、約6倍のデジタルズーム撮影までカバーする。

 画角の切り換えはカメラアプリのUIからアイコンをタップしたり、画面をピンチイン・アウトしたりすることで行える。広角撮影時のレンズ歪みはとても少ない。筆者は室内でデジタルガジェットやオーディオ・ビジュアル機器の“ブツ撮り”をよくするが、少し暗い場所でも明るく撮れて、被写体が歪まない本機のカメラが仕事でも使えそうな手応えを得た。

 ただし、手元に近い被写体を撮る際には単焦点レンズ特有のボケ味が出てしまう。テーブルの上、全体にフォーカスを合わせて撮りたい料理の写真は少し引き気味に撮り、後で切り抜き加工をするなど少しの工夫が必要かもしれない。
 
カメラアプリのユーザーインターフェース。AI画像認識により被写体の種類を自動識別する。
欲を言えば“ライカのカメラ”にマッチするデジカメライクなアプリの
ユーザーインターフェースにブラッシュアップしてほしかった

 多くの最新スマホが搭載するデジタル画像処理によるボケ味加工とは違って、AQUOS R6は単焦点レンズの特徴を活かした光学技術によるボケ味がとてもナチュラルに再現できる。人物のポートレート撮影がとてもよい雰囲気に仕上がる。
 
AQUOS R6で撮影したヒマワリ。背景に自然なボケ味が付けられる

 夜景が驚くほどに明るく撮れる。肉眼で見ている景色よりも明るく色鮮やかなほどだ。カメラアプリには暗い場所を美しく撮るための「ナイトモード」もあるが、少し暗めな室内、明るめな街の夜景ならばナイトモードを使わなくても、普通にシャッターを切るだけできれいな夜景が撮れた。
 
明るい夜景はナイトモードを使わなくても色鮮やかに撮れる

 コロナ禍の中では遠くへ旅行に出かけることも難しいが、いつも近所で何気なく通り過ぎている景色をAQUOS R6のカメラを通してもう一度見つめ直してみたくなった。

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