つまみ好きは要チェック! ダイソーの「都こんぶ」「ナッツ」「甘栗」

レビュー

2021/11/15 18:00

 100円ショップのダイソーには数多くのおやつがある。スーパーやコンビニなどで手に入る定番おやつはもちろん、ダイソーでしかお目にかかれないものもある。特に、ナッツや都こんぶなどのつまみ系おやつは種類も豊富で見逃せない。もちろん、どれを選んでも108円。つまみと合うドリンクと一緒に紹介する。

あの「都こんぶ」が進化していた

 都こんぶと言えば、独特の甘じょっぱさが特徴のおやつで、子どもの頃から好きな人も多いだろう。あの四角い赤い箱を見ると懐かしさがこみ上がるが、実は最近では都こんぶの様々なバージョンが出ている。自分のお気に入りを見つけてみるのも楽しい。

中野の都こんぶせんべい

サクサク食感がいい「中野の都こんぶせんべい」(筆者撮影) 

 まさかの都こんぶが練り込まれたスナック菓子が「中野の都こんぶせんべい」である。パッケージも一目で都こんぶと分かるのがうれしい。

 開封するだけで都こんぶ独特のパウダーの香りが漂い、期待が高まる。一口で食べられる便利なサイズと、サクサクと軽い食感が心地良い。

 でん粉系のよく見かけるスナックではあるが、何とも都こんぶの風味とベストマッチする。次々に手が伸びてしまい、あっという間に食べきってしまった。

 1袋25g入りで122kcalのため、ポテチなどのスナック菓子を控えたいときにもおすすめだ。量は多くないものの、こんぶのおかげか不思議な満足感もある。ダイエット中のスナック食べたい欲を満たすのにもいいかもしれない。

【おすすめの飲み物】
・熱い緑茶
・ビール
・ハイボール

中野の都こんぶ(パウチタイプ)

パウチタイプがうれしい「中野の都こんぶ」(筆者撮影)

 定番、中野の都こんぶのパウチ入りタイプがダイソーにある。中身は至って普通の都こんぶだが、一口サイズになっており食べやすさは抜群。もちろん、あの指にしっかりと付くパウダーは健在だ。行儀が悪いと思いながらも、後で指をペロリとなめてしまうのは筆者だけではないと思う。

 このパウチタイプ、何よりもうれしいのはチャックが付いていることだろう。「ちょっとだけつまんで残しておく」など使い勝手がいい。

 実際に、皿に出してみると結構な量が入っているのがわかる。他のつまみをメインに少量だけ楽しみたい場合にもいい。

 カバンに入れておいて、小腹が空いたときに少しつまむのにも便利だ。チャックが付いているだけで、こんなにも現代風のおやつになるのかと感じさせられる商品である。1袋28g入りで48kcal。低カロリーおやつの代表と言ってもいいだろう。

【おすすめの飲み物】
・熱い緑茶
・ウイスキー
・梅酒

中野の都こんぶ「梅酢味」(パウチタイプ)

新鮮な甘酸っぱさの中野の都こんぶ「梅酢味」(筆者撮影)

 都こんぶ好きには一度、都こんぶの梅酢味も試してみてほしい。見た目には定番の都こんぶと差はないが、口に入れると梅酢の甘みと酸味がふわっと広がる。

 どちらかと言えば甘みが優勢のため、甘いものが苦手な人には向かないかもしれない。一方で都こんぶがもう少し甘かったら…と思っていた人には、まさに求めていた味になるだろう。

 通常の都こんぶは「醸造酢」を使用しているが、こちらは「梅酢」を使用。他にも「しそ入り梅パウダー」を使用するなど、原材料にはいろいろと違いがある。

 ぜひ定番の都こんぶとの食べ比べを楽しんでもらいたい。1袋28g入りで49kcalと、1kcalだけこちらの方が高い。低カロリーおやつである点に変わりはなく、甘いものが食べたいときにもいいかもしれない。

【おすすめの飲み物】
・熱い緑茶
・ドライ系チューハイ
・ジンソーダ

ひとひねり効いたナッツがおすすめ

 ナッツは手軽かつオシャレで、つまみには欠かせない。スナック菓子などに比べて割高な印象ではあるが、ダイソーだとお得に手に入る。

 しかもダイソーのナッツは、他とはちょっと違う。いつものナッツに飽きた人も、きっと満足するだろう。

白と黒のトリュフ薫るミックスナッツ


 あの高級食材、トリュフとミックスナッツのコラボレーション。オシャレな輸入食品店などで目にするようなナッツが、ダイソーで簡単に手に入る。パッケージも高級感があり、まさかダイソーで購入したとは分からないだろう。

 開封すると、ややクセのあるスモーキーな香りが広がる。好みは分かれるところだが、その辺のナッツとは全く別物だ。

 白トリュフフレーバーオイルと、黒トリュフ塩。どちらが欠けても生まれなかったであろう味や香りの深みは、まさに大人の味である。

 ナッツそのものも美味しく、「アーモンド」「カシューナッツ」「クルミ」としっかり3種類が入っている。3種類の配合も良く、好きなナッツが少なくて悲しむという心配はなさそうだ。

 パクパクと食べるよりは、ちょっといいお酒と一緒にゆっくり楽しみたい。秋の夜長に映画鑑賞のおともなどにもおすすめ。1袋30g入りで196kcal。

 ナッツはつい食べ過ぎてしまうのが困るところだが、この食べきりサイズなら安心だ。カロリー面からもつまみとして合格だろう。

【おすすめの飲み物】
・ブランデー
・ウイスキー
・黒ビール

旨味広がるカラスミ風味ミックスナッツ

今回の最推し「旨味広がるカラスミ風味ミックスナッツ」(筆者撮影)

 こちらも高級食材のカラスミフレーバー。トリュフよりも目新しさを感じる上、オレンジ色のパッケージから何とも美味しそうな印象を受ける。

 カラスミの塩気やコクはナッツに合うに違いない!と、期待を胸に開封。すると、確かにカラスミのあの香りがふわっと広がった。

 本物のカラスミに比べるとややジャンキー寄りではあるが、それがかえってつまみとしての期待を高めてくれる。味は想像の上を行く美味しさだ。

 カラスミの濃厚な風味が、しっかり再現されていると感じた。しかもそれがナッツによく合う。これぞつまみ!と言いたくなる高い完成度だ。

 チーズのコクにも似ているなと思い、チーズと共に赤ワインに合わせてみた。これまたベストマッチで、飲み過ぎ注意!と意識的にセーブしたほどである。

 こちらも「アーモンド」「カシューナッツ」「クルミ」の3種類入り。「カラスミ風味シーズニング」がとにかく良い仕事をしているため、ぜひ一度食べてみてほしい。1袋22g入りで145kcal。味が濃いため少量を食べるだけでも満足できるが、シェアするなら複数買いがおすすめである。

【おすすめの飲み物】
・赤ワイン
・ビール
・ハイボール

ハニーローストピーナッツ

これが108円で手に入る衝撃「ハニーローストピーナッツ」(筆者撮影)

 誰しも輸入食品店などで一度は目にしたことがあるだろうハニーローストピーナッツが、ダイソーでも手に入る。しかも、1袋80gの大容量だ。シェアして食べても満足できる量は、高級版にも引けを取らない。

 ピーナッツは小粒な印象ながら、食べごたえはしっかりとある。つまみだけでなく、おやつとして楽しむのもいい。甘くて食感もいいため、子ども受けも良さそうだ。

 よく見る缶入りタイプのものは、200~300g程度のものが500~800円程度で売られている場合が多い。ダイソーの80gで108円は、お得といえるだろう。

 なかなか日本にはないハニーローストピーナッツの味わいを、あえて日本酒に合わせてみても楽しい。1袋80g入りで506kcal。甘さの奥の塩気がクセになるため、食べ過ぎには要注意だ。

【おすすめの飲み物】
・炭酸飲料
・レモン系チューハイ
・日本酒

秋の味覚「栗」も年中楽しめる

 代表的な秋の味覚である「栗」だが、甘栗であれば手軽かつ一年中美味しい栗が楽しめる。栗はナッツの一種だが、脂質が少なくビタミンやミネラルが豊富なことからも注目されている。

 どちらかと言えばお茶請けの印象がある栗だが、ヘルシーなつまみとしても優秀だ。ダイソーではたいてい数種類の甘栗が販売されているため、好みのものを見つけるのも楽しいだろう。

有機栽培栗100%こだわりのむき甘栗

シェアして食べたい「有機栽培栗100%こだわりのむき甘栗」(筆者撮影)

 よくあるレトルトパウチタイプの甘栗だが、「120gの大容量」「有機栽培栗100%」「保存料・着色料不使用」である点に注目したい。これだけの魅力がありつつ108円なのだ。

 甘栗は手軽に楽しめるのが魅力だが、開封時にアルコール臭がすると感じた経験はないだろうか。味に大差はなくても、つまみとして楽しむならば香りは特に大事な要素の一つ。

 ダイソーの甘栗はそのアルコール臭がしないのもうれしい。純粋に甘栗の天然の甘みが楽しめる。原材料名も「有機栗」のみ。温めて食べると、より栗の香りが立ってホクホク感も増す。まさに今の時期にぴったりだ。

 1袋120g入りで216kcal。この満足感で200kcal程度となると、かなり優秀と言っていいだろう。

【おすすめの飲み物】
・熱い緑茶
・熱燗
・白ワイン

有機殻つき焼き甘栗

殻つきは甘さ控えめ「有機殻つき焼き甘栗」(筆者撮影)

 こちらの甘栗は、殻つきタイプ。あらかじめ殻に切れ目が入っているので手が汚れにくく、殻つきの本格的な焼き栗が食べたいときに手軽に楽しめるのがありがたい。

 むき甘栗に比べると、甘みは控えめ。殻をむくひと手間が、さらに美味しさを増している気がする。パッケージには温めても冷やしても美味しいとあるが、個人的にはやはり温めるのがおすすめだ。電子レンジ500Wなら30秒でOK。温めすぎると殻がかなり熱くなるため、その点は注意したい。

 つい食べ過ぎてしまう人には、殻つきの方が良いだろう。今回購入したパウチには1袋あたり9粒の焼き甘栗が入っていたが、食べ終わるには思いのほか時間がかかった。

 1袋80gであるが、成分表示では100gあたり197kcalとある。計算すると1袋あたりでは157.6kcal。比較的低カロリーなのに素材の味だけで満足できるのは、栗の底力とも言えるだろう。

【おすすめの飲み物】
・熱い緑茶
・冷酒
・焼酎

マロングラッセ

オードブルにも「マロングラッセ』」(筆者撮影)

 少し洒落たつまみを用意したいと思うなら、マロングラッセはいかがだろうか。高級輸入食品店ばかりでなく、ダイソーにもマロングラッセが並んでいる。

 1袋あたりに7粒(筆者購入分)と少な目だが、しっとりとした食感としつこさのない甘みがなかなかいい。高級品の甘ったるい感じが苦手な人には、間違いなくこちらの方が美味しいと感じるだろう。

 原材料は「栗」「砂糖」「洋酒」「香料」と思ったよりもシンプル。洋酒の香りはほんのりする程度でやや物足りなさを感じるものの、逆に万人受けする味わいになっているのかもしれない。

 単品で楽しむのもいいが、チーズやクラッカーなどと一緒にオードブル的に盛り合わせるのもおすすめだ。コクのあるお酒とよく合うため、試してみてほしい。

 1袋45g入り。100gあたり271kcalのため1袋当たりは121.95kcalとなる。食べ過ぎればハイカロリーだが、少量タイプなのが救いだ。

【おすすめの飲み物】
・梅酒
・赤ワイン
・ブランデー

ダイソーにはイチ押しおやつが多数ある

 今回紹介したおやつは、ダイソーにある品ぞろえのごく一部である。店舗により、また季節によっても取り扱う商品が変わるのもまたダイソーの魅力だろう。

 偶然の出会いを楽しむ余裕を持っておきたい。家飲みがすっかり定着した昨今であるが、高くつきがちなつまみもダイソーであれば、お得感がある。

 いつもならば、案外スルーしてしまいがちなダイソーのおやつコーナー。この機会にじっくりお気に入りを探してみてはいかがだろうか。(GEAR)