三菱の「REAL RA2000シリーズ」、4K画質のダビングや「外から視聴」に対応

新製品

2019/08/27 20:30

 三菱電機は8月27日、4Kチューナー内蔵の録画液晶テレビ「REAL RA2000」シリーズを発表した。58V型「LCD-A58R2000」と50V型「LCD-A50R2000」、40V型「LCD-A40R2000」の3機種で、10月下旬から発売する。価格はオープンで、税別の実勢価格は現時点で未定。4K画質で録画した番組を4K画質のままBDにダビングできるほか、スマートフォンなどを使った「外から視聴」などの新機能を搭載した。

三菱の「REAL RA2000シリーズ」

 三菱の録画テレビREALは、2009年に発売してから今年で10周年を迎えた。HDDとBDをテレビに内蔵して一体化させたREALは、リモコンが一つで済む簡単な操作感や、複雑な配線を必要としない設置の簡単さなど、白物家電のような使いやすさが女性層から高い評価を得ている。

 RA2000シリーズは、新4K衛星放送を4K画質のままBDにダビングしたり、2Kにダウンコンバートしてダビングしたりできるようにした。昨年モデルは、4K画質を2Kにダウンコンバートするダビングのみの対応だった。

 また、新機能の「外から視聴」は、内蔵HDDや外付けHDDに録画した番組をスマートフォン(スマホ)やタブレット端末などで外から視聴できる。視聴方法も、外出時にあらかじめスマホにダビングして視聴する「ダウンロード視聴」と、インターネット経由でR2000のHDDにアクセスして録画番組を視聴する「オンライン視聴」から選べる。

 新製品発表会では、実際に三菱の京都製作所にあるRA2000シリーズのHDDに、東京のタブレット端末からアクセスして再生するデモを披露した。

 通勤電車の中で視聴するのはもちろん、家の中でも風呂や寝室でタブレット端末で楽しむといった使い方ができる。最大6台までペアリングできる。
 
三菱の京都製作所にあるRA2000シリーズにアクセスして再生する
「外から視聴」のデモが行われた

 専用アプリ「REAL Remote 予約」を使えば、地上デジタル放送とBSデジタル放送に限られるが、外出先から録画予約することも可能だ。

 画質面では、新たに「輝度適応色補正」を搭載。明るいシーンでは色が薄く感じたり、暗いシーンでは色が濃く感じたりするのを、輝度の明るさ情報に色補正を加えることでどんな明るさのシーンでも色の濃淡を最適に自動調整した鮮やかな映像を映し出す。

 音質面でも「高音質電子部品(薄膜チップ抵抗器)」を採用することで、電流ノイズが少なく、画面の真ん中から音が響くような、聞きやすいクリアな音を再現する。
 
「輝度適応色補正」と「高音質電子部品(薄膜チップ抵抗器)」

 音については、こもりがちに聞こえる人のセリフなど、小さな声でも聞きとりやすくする「声ハッキリプラス」機能を、リモコンに独立した「声ハッキリ」ボタンとして搭載。これまでは、メニューの階層からオン/オフに切り替える必要があったが、より使いやすくして効果が分かるようにした。
 
「声ハッキリプラス」

 ほかにも、無料のVODサービスであるAbema TVやYouTubeが楽しめるなど、エンタテインメント性の幅も広げた。

 10月1日から23日にかけて「早期購入キャンペーン」も実施する予定で、RA2000シリーズの購入者に、好きなUltra HDブルーレイソフト1本がもらえる「A賞」か、1万円分のJCBギフトカードがもらえる「B賞」のいずれかをもれなくプレゼントする。