ライカ、新コンデジ「ライカQ」、フルサイズセンサと明るいレンズ搭載

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2015/06/12 12:18

 独ライカカメラは、フルサイズセンサと高性能で明るいレンズを搭載したコンパクトカメラ「ライカQ(Typ116)」を6月末に発売する。価格は未定。

ライカQ(Typ116)

 同クラスのカメラではもっとも明るく高性能な「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」を搭載し、フルサイズセンサとの組み合わせによって、被写界深度をコントロールしたクリエイティブな作画を可能にしたコンパクトデジタルカメラ。

 2400万画素の35mmフルサイズCMOSセンサは、通常の撮影をはじめ、高感度撮影でもノイズを極限まで抑えつつ、ディテールまで豊かに描き出す描写を実現する。最高ISO感度は50000で、被写体に17cmまで近づけるマクロモードや、マニュアルフォーカス/オートフォーカス切り替え機能を備える。

 撮影機能では、クラス最速のオートフォーカス機能を実現するとともに、ミドルフォーマットの一眼レフカメラ「ライカS(Typ007)」にも搭載予定の「LEICA MAESTRO II」をベースに最適化した画像処理エンジンの採用によって、最大画素において最高で毎秒10コマの高速連写ができる。

 本体には、高精細でレスポンスの速い368万ドットの電子ビューファインダーと、28mm/35mm/50mmの焦点距離での撮影範囲を示すブライトフレームを表示可能な液晶モニタを備える。ブライトフレームは、撮影範囲の外側の様子までわかるので、周囲の状況の変化にすばやく対応できる。なお、35mm/50mmの焦点距離で撮影した画像はJPEG形式で、28mmの焦点距離で撮影した画像はDNG形式およびJPEG形式で記録する。

 ライカの伝統に則ったシンプルで上質なデザインを採用し、トップカバーには無垢のアルミニウムからの削り出し、ボディにはマグネシウム合金を使用するとともに、操作部の文字やシャッターダイヤルの数字はレーザー刻印を施す。背面にはサムレストを搭載し、レザー外装は極小のダイヤモンドパターンでホールド性を高めた。

 このほか、30p/60pのフルハイビジョン動画撮影やIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANに対応し、画像処理ソフト「Adobe Photoshop Lightroom」(Windows/Mac版)をダウンロード提供する。

 対応メディアはSDXC/SDHC/SDカード。サイズは幅130×高さ80×奥行き93mmで、重さは約640g。