Bluetooth対応「G-SHOCK」をスマートフォンにつなげた!
PCメールが受信でき、サイトの閲覧もできるスマートフォン。いまや外出先までPCを持ち歩かなくても、メールチェックや情報収集は、これで十分という人が多いだろう。タッチ操作や見やすさが進化した結果、最新モデルの画面サイズは4型台後半が中心になっている。しかし、使いやすくなった一方で、携帯性が損なわれ、ポケットに入れて持ち歩くことが難しくなってきた。
そんな大きめスマートフォンの使い勝手が大幅に向上する連携アイテムが、タフウオッチの代名詞、カシオ「G-SHOCK」の最新モデルだ。11月発売の「GB-5600AA」は、初代G-SHOCKのスクエアデザインを受け継ぎながら、iPhoneやAndroidスマートフォンとワイヤレスで接続する「モバイルリンク機能」を備える。新機能がどれほど便利なものなのか、さっそく使い勝手を試した。
「GB-5600AA」は、超低消費電力でワイヤレス接続するBluetooth v4.0でスマートフォンとつながる。Bluetooth v4.0は、ボタン電池1個で数年駆動する省電力設計がウリで、これまでBluetooth接続を採用してきた機器だけでなく、キーホルダーなど、さまざまな製品への搭載が期待されている。この省電力規格にいち早く対応したからこそ、小さなボタン電池で動く腕時計が、スマートフォンとのワイヤレス接続が実現した。
ただし、いますぐG-SHOCKと連携するスマートフォンは、「iPhone 5」やauの「G'zOne TYPE-L」など、Bluetooth v4.0に対応するスマートフォンだけだ。最新の対応スマートフォンの情報は、G-SHOCKの公式サイトで紹介している。
さっそく対応スマートフォン「G'zOne TYPE-L」と「GB-5600AA」を接続する。まず、スマートフォン側でBluetooth接続を設定。通常モードから「Bluetooth Low Energy」モードに切り替えることで、Bluetooth v4.0対応のG-SHOCKを検出できた。
続いて、G-SHOCK側の設定をする。左下のモードボタンを長押しして、Bluetoothのペアリングモードに移行。
スマートフォンが「GB-5600AA」を検出すると、通信がスタートする。「GB-5600AA」の画面にパスキーが現れた。その数値をスマートフォンに入力すると、ペアリングが完了する。通常の時計モード時に画面左側にBluetoothアイコンを表示するようになった。
ペアリングが完了した「GB-5600AA」を装着する。最もスタンダードな「G-SHOCK」そのものだが、着信やメールの受信があると、ワイヤレス接続機能が活躍する。
メールを受信すると腕時計本体が振動。画面には、メールの受信通知を表示した。バイブレーションと画面の両方でメールが来たことを知らせるので、これならカバンにスマートフォンをしまっていても、すぐにメール受信に気づく。カバンに入れっぱなしで気づかなかったなんて失敗はない。
電話の着信があったときは、メール着信とは違った振動で「GB-5600AA」着信を知らせてくる。Androidスマートフォンと連携する場合は、発信者番号やスマートフォンに登録してある連絡先の名前などを表示する仕組みだ。
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実際に「GB-5600AA」を着けて街中を歩いたが、騒音の激しい駅前などでも、バイブレーションのおかげで問題なくメール受信や電話の着信がわかった。
「GB-5600AA」のBluetooth連携機能は、「iPhone 5」と「iPhone 4S」(iOS 5.1.1以上)にも対応している。ただし、利用するには、App Storeから「G-SHOCK+」アプリをiPhoneにインストールして、このアプリでBluetooth接続を設定する必要がある。
また、Androidスマートフォンと異なり、「iPhone 5」と「iPhone 4S」はキャリアメールの通知ができないことと、着信時に発信者情報が表示できないことには、注意しておきたい。これは、iOSがアプリや他の機器に個人情報を出力できない仕様になっているからだ。
「GB-5600AA」を使っていて、便利だと感じたのが、スマートフォンを探す機能。ペアリングした状態で右下の「SEARCH」ボタンを長押しすると、ペアリングしているスマートフォンから音が鳴るので、その音を頼りに探すことができる。音はマナーモード時でも鳴るので、電源が落ちていない限り有効だ。
「G-SHOCK」のスマートフォントとの連携機能は、ポケットで携帯しづらいサイズのスマートフォンを利用するとき、特に便利な機能だと感じた。「モバイルリンク」機能は、これらのほかに、スマートフォンのGPS機能を利用した「時刻自動修正」、動きを感知して自動的にスリープ状態になり、電池を節約する「オートスリープ・オートコネクト」、スマートフォンから離れると音で知らせる「リンク切れの警告」の機能を備える。
まだ対応機種が限られるなど、改善してほしいポイントはある。だが、Bluetoothで連携しておけば、カバンに入れたスマートフォンの呼び出し音が鳴り響いて焦ったり、逆に数時間着信に気付かなかったり、なんてことがなくなる。また、「ノータッチ」で、いつでもどこでも新着メールがすぐにわかるので、会議や移動中などにはとても便利だ。この使い方を覚えてしまうと、ほかの腕時計が着けづらくなってしまいそうだ。(デジタル&家電ライター/コヤマタカヒロ)
そんな大きめスマートフォンの使い勝手が大幅に向上する連携アイテムが、タフウオッチの代名詞、カシオ「G-SHOCK」の最新モデルだ。11月発売の「GB-5600AA」は、初代G-SHOCKのスクエアデザインを受け継ぎながら、iPhoneやAndroidスマートフォンとワイヤレスで接続する「モバイルリンク機能」を備える。新機能がどれほど便利なものなのか、さっそく使い勝手を試した。
最新規格のBluetoothで接続
「GB-5600AA」は、超低消費電力でワイヤレス接続するBluetooth v4.0でスマートフォンとつながる。Bluetooth v4.0は、ボタン電池1個で数年駆動する省電力設計がウリで、これまでBluetooth接続を採用してきた機器だけでなく、キーホルダーなど、さまざまな製品への搭載が期待されている。この省電力規格にいち早く対応したからこそ、小さなボタン電池で動く腕時計が、スマートフォンとのワイヤレス接続が実現した。
対応スマートフォンの一つ、auの「G'zOne TYPE-L CAL21」
ただし、いますぐG-SHOCKと連携するスマートフォンは、「iPhone 5」やauの「G'zOne TYPE-L」など、Bluetooth v4.0に対応するスマートフォンだけだ。最新の対応スマートフォンの情報は、G-SHOCKの公式サイトで紹介している。
ペアリングをしよう
さっそく対応スマートフォン「G'zOne TYPE-L」と「GB-5600AA」を接続する。まず、スマートフォン側でBluetooth接続を設定。通常モードから「Bluetooth Low Energy」モードに切り替えることで、Bluetooth v4.0対応のG-SHOCKを検出できた。
設定メニューから「Bluetooth」を起動。「Bluetoothデバイスの切替え」を行う
続いて、G-SHOCK側の設定をする。左下のモードボタンを長押しして、Bluetoothのペアリングモードに移行。
モードボタンを長押しして、Bluetoothの待機モードに入る
スマートフォンが「GB-5600AA」を検出すると、通信がスタートする。「GB-5600AA」の画面にパスキーが現れた。その数値をスマートフォンに入力すると、ペアリングが完了する。通常の時計モード時に画面左側にBluetoothアイコンを表示するようになった。
画面に表示されたパスキーを入力するだけでペアリングできた
カバン収納派に便利な通知機能
ペアリングが完了した「GB-5600AA」を装着する。最もスタンダードな「G-SHOCK」そのものだが、着信やメールの受信があると、ワイヤレス接続機能が活躍する。
G-SHOCKを装着してスマートフォンはカバンへ
メールを受信すると腕時計本体が振動。画面には、メールの受信通知を表示した。バイブレーションと画面の両方でメールが来たことを知らせるので、これならカバンにスマートフォンをしまっていても、すぐにメール受信に気づく。カバンに入れっぱなしで気づかなかったなんて失敗はない。
メールの受信画面。「Gmail」を受信したことがわかる
電話の着信があったときは、メール着信とは違った振動で「GB-5600AA」着信を知らせてくる。Androidスマートフォンと連携する場合は、発信者番号やスマートフォンに登録してある連絡先の名前などを表示する仕組みだ。
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電話が着信。画面右上に登録連絡先の名前を表示する
実際に「GB-5600AA」を着けて街中を歩いたが、騒音の激しい駅前などでも、バイブレーションのおかげで問題なくメール受信や電話の着信がわかった。
iPhoneにも対応、ただし使い勝手はやや異なる
「GB-5600AA」のBluetooth連携機能は、「iPhone 5」と「iPhone 4S」(iOS 5.1.1以上)にも対応している。ただし、利用するには、App Storeから「G-SHOCK+」アプリをiPhoneにインストールして、このアプリでBluetooth接続を設定する必要がある。
iOS用アプリ「G-SHOCK+」
また、Androidスマートフォンと異なり、「iPhone 5」と「iPhone 4S」はキャリアメールの通知ができないことと、着信時に発信者情報が表示できないことには、注意しておきたい。これは、iOSがアプリや他の機器に個人情報を出力できない仕様になっているからだ。
スマートフォンを探す機能も便利
「GB-5600AA」を使っていて、便利だと感じたのが、スマートフォンを探す機能。ペアリングした状態で右下の「SEARCH」ボタンを長押しすると、ペアリングしているスマートフォンから音が鳴るので、その音を頼りに探すことができる。音はマナーモード時でも鳴るので、電源が落ちていない限り有効だ。
スマートフォンを探索時の画面。けっこう大きなボリュームで音が鳴る
「G-SHOCK」のスマートフォントとの連携機能は、ポケットで携帯しづらいサイズのスマートフォンを利用するとき、特に便利な機能だと感じた。「モバイルリンク」機能は、これらのほかに、スマートフォンのGPS機能を利用した「時刻自動修正」、動きを感知して自動的にスリープ状態になり、電池を節約する「オートスリープ・オートコネクト」、スマートフォンから離れると音で知らせる「リンク切れの警告」の機能を備える。
まだ対応機種が限られるなど、改善してほしいポイントはある。だが、Bluetoothで連携しておけば、カバンに入れたスマートフォンの呼び出し音が鳴り響いて焦ったり、逆に数時間着信に気付かなかったり、なんてことがなくなる。また、「ノータッチ」で、いつでもどこでも新着メールがすぐにわかるので、会議や移動中などにはとても便利だ。この使い方を覚えてしまうと、ほかの腕時計が着けづらくなってしまいそうだ。(デジタル&家電ライター/コヤマタカヒロ)