夏に向かって、山や海などアウトドアのレジャーを楽しむ機会も増えてくる。そんな楽しい遊びの様子を、簡単操作で気軽にフルHD動画で録画することができる「ポケットカメラ」、それがコダックの「PLAYSPORT 2(Zx5)」だ。いつでも持ち歩けるコンパクトサイズのビデオカメラで、防水・防塵・耐衝撃だから、濡れても汚れても平気。しかも「Share ボタン」を使えば、いま話題のYouTubeやfacebookにも3ステップで映像を簡単にアップロードする機能まで備えている。

コダックの「PLAYSPORT 2」

いつもポケットに入れて持ち歩ける



 家族や仲間と出かけるアウトドアレジャーやスポーツに打ち込んでいるところ、海・川・山や動物園・水族館で目にした生き物たちの姿など、できればフルHDの動画で残しておきたいシーンはいろいろとあるだろう。しかし、デジタルカメラとデジタルビデオカメラの両方をもって出かけるのは荷物になる。しかも、撮影後の静止画と動画の管理も面倒。デジタル一眼レフカメラの動画機能を使えば映画のワンシーンのような映像も撮影できるが、水に濡れてしまいそうな場所では使えない。そこでオススメなのが、ポケットサイズのビデオカメラ「PLAYSPORT 2」だ。

「PLAYSPORT 2」は水に濡れる場所でも安心

 手のひらに収まるサイズの「PLAYSPORT 2」なら、携帯電話と比べてもそれほど大きくは感じない。重さはSDカードを含めて約125g。これなら、いつもカバンのなかに入れておけるし、旅行やレジャーに連れて行っても邪魔にならない。さらに、このサイズにもかかわらず、秒30フレームで1920×1080画素のフルHD動画を録画することができるのだ。もちろん、530万画素の静止画の撮影もできる。

携帯電話と比べると大きさはこんな感じ

コンパクトなのに防水・防塵・耐衝撃のタフネスボディ



 「PLAYSPORT 2」の最大の美点は、防水・防塵・耐衝撃のタフネスボディ。国際防水規格で最高ランクのIPX8に準拠する3mの防水に加え、国際防塵規格で最高ランクのIPX6に準拠する防塵機能、さらに1.5mの高さから落としても大丈夫な米国国防軍用規格のMIL-STD-810Fに準拠する耐衝撃性能を備えている。だから、アウトドアでも安心して使うことができる。

 タフネスボディをうたうデジカメでフルHD動画の録画が可能な機種もあるが、それなりの大きさになってしまう。「PLAYSPORT 2」のように、手のひらサイズでポケットに入れておいても、かさばらないというわけにはいかない。
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SNSへの画像のアップロードが超簡単



 撮影後に、動画や静止画をインターネットで公開するのは極めて簡単。YouTubeやfacebook、Twitterなど、動画や静止画を公開して世界中の人と共有することができるSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)が人気を集めているが、「PLAYSPORT 2」にはSNSに画像を簡単にアップロードする機能が備わっている。本体の「Share ボタン」と、PCにインストールする「KODAK Share ボタン アプリ」との連携だ。

本体の「Share ボタン」

 「PLAYSPORT 2」には、PCにソフトをインストールするためのCD-ROMが付属していない。「KODAK Share ボタン アプリ」は、「PLAYSPORT 2」の内蔵メモリに保存されていて、USBケーブルで初めてPCに接続したときに自動的にインストールする。一度インストールすれば、次からは「PLAYSPORT 2」をPCにつなぐだけで画像の取り込みとSNSへの自動アップロードすることができる。

「KODAK Share ボタン アプリ」をインストールしておくと、カメラをPCにつなぐだけで本体の「Share ボタン」で指定したSNSに画像を自動アップロード

 SNSへの自動アップロードには、「KODAK Share ボタン アプリ」に利用するSNSのアカウント(IDとパスワード)を登録しておく必要がある。SNSにアップロードしたい画像は、PLAYSPORT 2本体で画像再生時に「Share ボタン」を押して、どのSNSにアップロードするのか指定しておく。

「KODAK Share ボタン アプリ」の基本設定であらかじめSNSのアカウントを登録

 もっとも、アプリのインストールとアカウントの設定は、一度やってしまえば終わりだし、あとは画像再生時に「Share ボタン」を押してSNSを指定するだけなので、ほとんど手間はかからない。撮影した画像をいったんすべてPCに取り込んでから、専用ソフトやウェブブラウザを立ち上げて、画像を選んでSNSにアップロードする……といった面倒な手順は必要ない。SNSに動画や静止画を超簡単に公開することができるのだ。

「PLAYSPORT 2」をPCにつなぐと「KODAK Share ボタン アプリが自動的に起動して、PCに画像を取り込み、SNSに画像を自動アップロード

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清流を泳ぐ天然のヤマメをフルHD録画



 大型連休のある日、「PLAYSPORT 2」を持って東京都檜原村の仏沢の滝と北秋川の清流を撮り歩いた。「PLAYSPORT 2」にロープをつけて、岩場の淵に沈めて水中撮影を試みたところ、運よく川を泳ぐ魚の姿を映像に収めることができた。体表の模様から判断すると、どうやらヤマメのようだ。

「日本の滝百選」にも選ばれている東京都檜原村の仏沢の滝。4段の瀑で構成される落差約60mの滝で、滝壺に大蛇が棲んでいたという伝説が残る

川の中を泳ぐヤマメ

 北秋川にはマス釣り場がいくつかあるが、その場所とは離れているので天然のヤマメらしい。東京都内でも、郊外にこうした自然いっぱいの場所がまだ残っているのだ。「PLAYSPORT 2」があれば、そんな自然の光景も気軽にフルHD動画で録画することができる。撮影した映像をYouTubeで公開するのも実に簡単だった。



カメラをロープでぶら下げるようにして、セト沢の岩場の淵に沈めた。流れが急で映像が安定しないが、魚の姿を捉えることができた!




淵の上流にカメラを向けて水中をビデオ録画。川底のほうにヤマメの姿が見える。しばらくすると、さらにもう1尾やって来た




水中から川面を見上げるような角度で録画。水音の向こうに、川岸で憩う家族連れの声が聞こえてくる


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水遊びや自転車で便利なアクセサリ



 コダックでは、水遊びに便利な「フローティングストラップ」や、自転車に取り付ける「アクションマウント(ハンドルーバー)」など、専用のアクセサリを用意している。こうしたアイテムがあると、アウトドアで使うテンションがさらに高まる。

「フローティングストラップ」(左)と「アクションマウント(ハンドルーバー)」

 試しに自転車のハンドルに「PLAYSPORT 2」を取り付けて、走行中の前方の景色をフルHDで録画した。路面からの振動や小刻みに動くハンドルの揺れで映像も揺れるので、再生して見ていると乗り物酔いしそうな気分になってしまった。自転車に取り付けて録画する場合、かなり揺れた映像になることは覚悟しておいたほうがいいかもしれない。



カメラを自転車のハンドルに取り付けて、緑道脇の住宅街の路地を走りながら録画した


 また、開始点と終了点を設定して動画を切り出す「トリミング」が可能だが、液晶モニタが小さいので使い勝手の点ではオススメできない。動画のトリミングは、付属の「ArcSoft Media Impression for Kodak」を使うほうがラク。ただ、本体だけで簡単にトリミングして、そのままSNSにアップロードというのは、やはり便利だ。

面倒なことは抜きで気軽に撮れる



 ただし、さまざまな機能を搭載している最新デジカメのような撮影が「PLAYSPORT 2」でも可能かというと、残念ながらそうはいかない。

 撮像素子が1/3.2型のCMOSセンサー。約4倍のデジタルズームが可能だが、画像の一部分を拡大することでズームに相当させるデジタルズームは、光学ズームに比べると画質は落ちる。手ブレ補正も、画像処理段階でブレを軽減するデジタル式。露出補正、絞りやシャッタースピード、ISO感度は変更できないし、ピントはオートフォーカスのカメラまかせ。背面の液晶モニターは2.0型と小さい。割り切りは必要だ。

 「できないこと」が多いのは事実だが、裏を返せば面倒なことは何も考えないで、撮りたい瞬間に気軽に撮ってしまえばいいということ。あれこれ設定について悩む必要はなく、ただOKボタンを押すだけでいいというのは楽チンなのだ。実際に使うと、撮影の設定を考えるのを自然とやめてしまって、思い立ったらボタンを押して撮影というスタイルにすぐに馴染んでしまった。

 正直いって、静止画の画質を求めるのであれば、最新の携帯電話のカメラ機能のほうが上。また動画に関しても、長時間のフルHD録画が可能なデジタルビデオカメラの画質には到底及ばないし、デジタルカメラのビデオ機能と比べても見劣りするところはある。

 それでも、ポケットに入れて持ち歩けて、水もホコリも気にせず使えて、ちょっと落としたくらいではビクともしない、超気軽に使えるフルHD録画可能なポケットカメラは、1台あると何かと便利だと実感した。(フリーライター・榎木夏彦)