尼崎「majide hamal」のカオモックガイにマジでハマった話

グルメ

2023/05/26 08:00

 majide hamal。タージマハール的なインド料理店の名前かなと思うが、音読してみよう。ネーミングセンス最高!

カオモックガイってこんな料理。
セット1650円はおかずやスープ付き

そもそもカオモックガイって何やねん

 てかカオモックガイって何?ですよね。簡単に言うと、タイのビリヤニ。「カオ(飯)モック(埋める)ガイ(鶏)」で、スパイス炊き込みご飯に鶏肉が埋もれている料理ということです。
 
鴻山さん(右)と下田さん

 店主の鴻山さんは、タイで食べたカオモックガイにハマり、各地を食べ歩いて研究を重ね、専門店を始めてしまった人。おそらく関西初、いや日本初のカオモックガイ屋さんという。

 そんなこだわり派の店主ってクセが強そうだな~と多少ビビりながら取材に訪れたら、なんともオモロい人。一緒に経営している下田さん(同級生)とのユルいボケツッコミがたまらない。

スパイスを知り尽くした男!

 鴻山さんはもともとタイ料理の経験が長く、いわばスパイスの魔手だ。ビリヤニスパイスはもちろん、「麻辣スパイス」「ブラックペッパーソース」など店で使うスパイスは全てホールから調合し、自分で挽いて自家製。
 
挽きたてだから香りも違~う!

カオモックガイはインドのビリヤニと似て非なるもの

 カオモックガイは、インドのビリヤニとは違い、スイートチリソースをかけて食べるのがポイント。このソース、唐辛子と砂糖と酢とニンニクというシンプルな材料なのに、作り手によって全く違う味になるから驚きだ。鴻山さんの手製ソースは、タイの酢と唐辛子で作るためクセがなく爽やかな酸味と甘み。市販とは全然違う。
 
このチリソースが旨いんですよ

 骨付き鶏も形・サイズを指定して特注。スパイスとヨーグルト、ニンニク、ショウガで下味を付け、スパイスと一緒にジャスミンライスで炊き込む。

 フォークでコキコキと割いて、ライスに乗せ、チリソースをかけて味わうと、カルダモンやらクミンやらコリアンダーやらのスパイスと、サフランの香りが鼻腔にぶわっと!酸・甘・香の三重奏や~。

ちょいちょい変な店内にもハマる

 おもむろに店内を見回すと、「あなたの元カレー(彼)」「ムチプルの巨乳ちゃんのようなココナッツプリン」といった珍メニュー、ゆらゆら動くチープな黄金招き猫、探せば探すほど変なものが出てくる。
 
照明なんかもお手製ですって!

鴻山さんのブログが面白いので、読んだらもっとハマる。もうカオモックの沼から抜け出せなくなる。
https://majidehamal.jimdofree.com/%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%A7%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%82%8B%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%83%A2%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%8A%E3%81%86/


『majide hamal』
住所/兵庫県尼崎市1-14-20 ジミーズマーケット1F 南武庫之荘
電話/06-6436-0650
公式サイト/https://majidehamal.jimdofree.com/

※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています