【記者のひとこと】年賀状は恋しいけれど

コラム

2023/01/10 10:00

 元日にポストに投函される年賀状が昨年より減っているとちょっと残念な気持ちになりますよね。日本郵便によると、国内の発行枚数は2003年のピーク時から約60%も減少しているそうです。しかし、ハガキの束が恋しいのは一瞬で、仕事始めに職場のデスクを見ると大量の紙の書類が積みあがっていてうんざりしたという方も多いでしょう。

 ペーパーレスが進んできたといっても年間の書類発送数は約149億通に上ります。紙の書類は業務負荷がデジタルより大きいだけでなく、紙の消費やCO2排出という観点からも問題視されています。こうした課題を解決するために、リンクスとNTTタウンページは、紙の消費を減らすためのサービスとして、国内初の債権譲渡の通知などに関する特例認定を受けた「債権譲渡通知等送信サービス」を開始しました。

 サービスの核となるのが、SMSマルチサービスプラットフォーム「SMAPS」です。メッセージ送信に加えて、本人認証や双方向コミュニケーション、決済などを一気通貫しているのが特徴で、キャッシュレスやコールレスという側面からも業務負荷軽減に貢献します。

 まずは弁護士事務所や債権回収企業が対象ですが、NTTタウンページの井上登晃・取締役ソリューション営業部長によると、カスタマーサービスや契約、催促、請求といった分野での活用も視野に入れているとのこと。年賀状は文化として大事にしたいところですが、ビジネスや日常生活は可能な限りデジタルに置き換わってほしいものです。(大蔵大輔)

【記事はこちら】
リンクスとNTTタウンページ、書類送付業務のDXで協定 「債権譲渡通知等送信サービス」を開始