【記者のひとこと】市場拡大が見込まれるSSE

コラム

2022/09/16 10:00

 IT業界では、新しい製品カテゴリーが生まれ続けています。セキュリティでは、SSE(Security Service Edge)が今後、注目を集めるカテゴリーになりそうです。

 SSEは、米国の調査会社ガートナーが提唱したセキュリティカテゴリーで、SASE(Secure Access Service Edge)のセキュリティ対策で欠かせない機能であるCASB、ZTNA、セキュアWebゲートウェイの三つを搭載するクラウドサービスです。2月には、ガートナーから市場で競う各ベンダーの位置づけをマップ化したレポート「マジック・クアドラント」が発表されました。

 SASEはセキュリティとネットワークの双方を強化する必要があるため、構成要素が多く複雑です。そういった面では、機能が限定されているSSEの方が、分かりやすくユーザーも利用しやすいのではないかと思います。

 イスラエルのセキュリティベンダーCato Networks(ケイト・ネットワークス)は、SASEプラットフォーム「Cato SASE Cloud」を提供してきましたが、新たにSSEプラットフォーム「Cato SSE 360」を発表しました。今後、国内での拡販を目指します。

 Cato Networks以外にも、SSEサービスを提供するセキュリティベンダーが増えていることから、市場は一気に拡大すると考えています。(岩田晃久)

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Cato NetworksからSSEプラットフォーム新製品、SASE導入を目指す企業に提案強化