【記者のひとこと】映画やドラマのような話

コラム

2022/07/01 10:00

 体にマイクロチップを埋め込んで、情報を盗んだり、強固なセキュリティゲートを突破する。映画やドラマのような話に思われそうですが、現実でもこのようなことが起きる状況となっています。

 CyberArk Softwareは人体にマイクロチップなどを埋め込み、体自体をサイバー攻撃に用いる「バイオハッキング」について記者説明会を開催しました。バイオハッキングについて解説したレン・ノエ・テクニカル・エバンジェリストは、自身の体に四つのマイクロチップを埋め込みバイオハッカーとして研究をしています。バイオハッキングのリスクについては下記の記事で紹介しています。ご覧ください。

 マイクロチップを体内に埋め込んでも、エックス線などで見つかってしまうのではないかと思いますが、ノエ・エバンジェリストは「空港などの施設でエックス線検査を行っても体内のチップが見つかったことはない」と自身の体験を話していました。

 そのうち、バイオハッキングによって、これまでとは全く違った手口のサイバー攻撃が行われる可能もあります。注意してどうにかなる問題でもなさそうですが、こういったリスクが迫っていることを頭の片隅に入れておく必要はあります。(岩田晃久)

【記事はこちら】
CyberArk Software 「バイオハッキング」被害に警鐘 攻撃発見は難しく有効策は見つからず