【記者のひとこと】「縁の下の力持ち」にとどまらず

コラム

2022/04/13 10:00

 エイチシーエル・ジャパンは長年、製造業向けの組み込みソフトウェア開発やエンジニアリング開発などで国内企業を支え、いわば「縁の下の力持ち」のような存在でした。

 しかし現在、同社はコーポレートITサービスの領域でさらなる成長を目指しています。組み込みやエンジニアリングのビジネスは顧客の製品開発の根幹に関わる部分でもあり、機密保持も求められることから、あまり表立って自社をアピールするのは難しい面があったようですが、今後は市場での存在感も高まりそうです。

 2021年11月に社長に就いた中山雅之氏は自社について「大きなポテンシャルがある」と述べ、日本でのビジネス拡大に向けた基盤構築に向け、これまでのキャリアで培った法人向けITの知見をフルに生かす構えを見せています。

 具体的な取り組みはこれからですが、グローバルで事業を展開するHCLの強みを前面に、日本市場の開拓を図っていく方針です。「縁の下の力持ち」から、さらなるフェーズへ。今後の動きに注目です。(藤岡堯)

【記事はこちら】
IT人材枯渇への解は「インド」にあり エイチシーエル・ジャパン  代表取締役社長 中山雅之