【記者のひとこと】IoTの本格普及へ

コラム

2022/04/06 10:00

 「IoT」という言葉は、すでに市民権を得ているように感じますが、導入が本格化しているかというと、まだ限定的なようにもみえます。ガートナーが2021年10月に発表した「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2021年」でも、IoTプラットフォームは幻滅期に位置付けられ、過度な期待感がしぼんでいく時期であるようです。

 ただし、このタイミングを乗り越えることで、改めて市場への浸透が進む可能性は大いにあります。その鍵を握るのは何でしょうか。人材やコストなどのリソース、電力や通信といったインフラ、設計から開発、運用などに必要な技術的側面──。さまざまな要素が考えられる中、ITベンダーは多様なソリューションを通じて、課題解決に乗り出しています。

 さくらインターネットは、IoTシステムの構築に必要な機能と開発環境を一貫して提供する月額制PaaS「さくらのモノプラットフォーム」の正式提供を開始しました。設計から通信、運用面のプラットフォームまでをパッケージ化し、導入のハードルを下げるソリューションとなっています。

 同社だけに限らず、IoTの本格普及に向けた取り組みは、さらに加速していくと思われます。どのようなサービスが展開されていくのか、とても楽しみです。(藤岡 堯)

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さくらインターネット IoT開発に向けたPaaSを正式投入 システム構築の機能と開発環境を一貫提供