【記者のひとこと】テレワークはDX?

コラム

2021/10/13 10:00

 パーソルプロセス&テクノロジーが全国600人の経営者・役員、部長クラス以上のビジネスパーソンを対象に実施した「社内におけるDX推進に関する実態調査」の結果を見て、少し複雑な気持ちになりました。社内のDX推進において実施していることは何かとの問いに、約8割が「テレワークの促進」を挙げていたからです。回答が選択肢から選ぶ形なのか、記述方式なのかは分かりませんが、そもそもとして「テレワークはDXなのか」という疑問が浮かんできました。

 新型コロナ禍以降、多くの企業がテレワークを開始し、それに伴って新たなデジタル技術を導入したことは事実としてあるでしょう。もちろん、多様な働き方の確保が求められる時代において、テレワークを進めることは非常に意味があり、重要なことです。しかし、テレワークとはデジタル技術を使って場所や時間にとらわれずに仕事ができること以上の意味を持ちません。それはDXでしょうか。

 DXの定義は人によってさまざまですし、非常にあいまいな概念であることは認めます。ただ、既存業務をデジタル技術で置き換えるだけの意味ではないと個人的には思います。少なくとも、DXは単に効率性を上げるだけではなく、企業を変革(トランスフォーメーション)し、顧客や社会にとって新たな価値を生み出すことで、市場における競争上の優位性を確立することが目標になってくるはずです。

 調査結果を眺め、日本におけるDXの浸透はまだまだこれからなのだろうと感じています。「もっと理解を深められるような記事を書け」。そんなふうに言われているような気がします。(藤岡堯)

【記事はこちら】
社内のDX推進に関する実態調査、パーソルプロセス&テクノロジーが実施

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