暮らしや仕事で困ったときにAIを呼び出し、会話をしながら解決策を考える─―。SF作品ではよくある光景ですが、現実にはまだ遠い世界のように思えます。スマートフォンには呼び掛けに応じて操作を行ってくれる機種があるものの、会話というよりは音声で一方的に入力しているだけな気もします。しかし、自然言語処理技術の発達で会話するAIは身近なものとなりつつあります。

　エンタープライズ向け会話型AIプラットフォーム・製品を手掛ける米Kore.aiは日本市場の開拓に取り組んでいます。記者は同社のAIを活用したバーチャルアシスタントのデモを見ましたが、一度の発言に複数の要求があった場合でもきちんと反応したり、一つの回答に関連して別の要求を行っても問題なく答えたりと、まるで人間と話す感覚で課題を解決する様子に驚きました。

　同社の担当者は、会話型AIの市場が世界的に今後さらに開拓が進むと話しています。市場が発展すれば、技術も洗練されることが期待されます。しゃべるスーパーカーやパワードスーツを着た大富豪を助ける相棒など、SF世界だけのもの考えられていた存在も、夢ではなくなる日が来るかもしれません。（藤岡堯）

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米Kore.ai 会話型AIプラットフォーム普及へシェア30％目標に市場活性化