【記者のひとこと】通信でも共通のサプライヤー

コラム

2021/07/12 10:00

 今日ではネットワークにつながらないコンピューターなど考えられないように、「IT」と「通信」が密接に関連しています。通信キャリアが使用する機器も、企業のデータセンターに設置されているのと同じものが増えてきました。しかし、最も身近な通信手段である携帯電話ネットワークとなると、その基地局設備は専業ベンダーの通信機器が多くを占めている状態です。

 5G時代を迎えて、その状況が変わりつつあります。各通信キャリアは専用の機器に代わって、汎用のx86サーバーとソフトウェアを組み合わせたものを基地局として用いる「仮想化ネットワーク」の導入に動いています。ITの世界では、コンピューター本体からOS、ミドルウェアまで単一ベンダーが提供していたメインフレーム/オフコンの時代から、ユーザーが自由に製品を選んで組み合わせられるオープン化の時代への変遷がありましたが、ちょうど同じことが通信の世界でも起きようとしています。

 通信キャリアが5Gエコシステムの拡大に向けて立ち上げているコンソーシアムを見ても、サーバーメーカーや仮想化基盤ベンダー、クラウド事業者など、ITの世界で有力な企業がサプライヤーとして参加しているのが分かります。「近くて遠い」関係にあったITと通信の世界は、もはや融合したと言っても過言ではないでしょう。(日高 彰)

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