【記者のひとこと】もはや「新興ベンダー」ではない

コラム

2021/06/02 10:00

 ITビジネスにおけるイノベーションで、スタートアップ企業が果たす役割は非常に大きいものがあります。新しい技術やUXを製品・サービスに落とし込んで普及させていく彼らの活躍は、市場の既存プレイヤーに大きな刺激を与え、市場全体が活性化、拡大するための起爆剤になるという側面があります。

 週刊BCNが継続的に取材しているSMB向けの基幹業務ソフト市場でも、この10年でまさにそうした変化が起こりました。freeeやマネーフォワードが登場し、SaaSという提供モデルの価値や、FinTechの要素を盛り込んでバックオフィス業務の抜本的な生産性向上を支援するという考え方を前面に押し出したことは、老舗業務ソフトベンダーの動向にも大きな影響を与えたと言えるでしょう。

 新興クラウド業務ソフトのユーザーは、スタートアップ企業や若手経営者に代替わりしたオーナー企業が中心で、以前は老舗ベンダーとコンペになる機会もそれほど多くなかったようですが、現在は状況が変わっています。かつての新興ベンダーは、市場の有力プレイヤーとして確固たる存在感を示し、変革を急ピッチで進める老舗ベンダーとの新たな競争関係が生まれています。
(本多和幸)

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