【記者のひとこと】クラウド移行を目的にしない

コラム

2021/01/25 10:00

 企業システムのクラウド化でキーワードとなっている「リフト&シフト」。アプリケーションの実行環境をオンプレミスからパブリッククラウドへ移すことや、その先でクラウドネイティブなアーキテクチャへ移行することなどを指します。

 こう書くと、まず既存システムをそのままクラウドへ移し、その次にクラウドネイティブ化を図るという順番のように思えますが、必ずしもそうとは限らないようです。グーグル・クラウドが提案するのはむしろ逆で、クラウド上にデータ活用基盤や、コンテナアプリケーションの実行環境を構築し、クラウドのメリットを十分に享受できる形にしてから、SoRを中心としたオンプレミスのシステムをクラウドへ移行するというもの。

 先に既存システムのクラウド化を図ろうとすると、基盤をオンプレミスからクラウドへ移すこと自体がゴールになりがちなばかりか、場合によってはトータルコストもあまり削減できず、当面はクラウド化の恩恵を受けられないということも。反対に、データ活用の仕組みを整えてから既存システムを移行すれば、それまで基幹系に眠っていたデータを、最新のテクノロジーを使って分析することも可能になるといいます。「何のためにクラウドへ行くのか」を考えることがあらためて問われる時代なのかもしれません。(日高 彰)

【記事はこちら】
グーグル・クラウド・ジャパン 「DXのために」パートナーから選ばれるクラウドになる

オススメの記事