【記者のひとこと】地獄と天国

コラム

2020/12/11 10:00

 「この世の終わり」のようなフリーフォールが、2月の下旬から3月の下旬にかけての1カ月間で起きました。株価の暴落です。日経平均は、2月21日から3月19日までの間に1万6552円83円まで29.2%も下落。NYダウは、2月21日から3月23日までの間に1万8591ドル93セントまで、何と35.9%もの大暴落を演じました。激しい下落時に取引を一時停止するサーキットブレーカーが4回も発動されたほどです。

 ところが、12月9日の終値はNYダウは大底から61.7%も大幅上昇して3万68ドル81セント、日経平均も2万6817円94銭と62.0%もの劇的なV字回復を見せています。史上最高値を更新するNYダウと、29年ぶりに2万5000円台を回復した日経平均という構図です。

 地獄と天国はコインの裏表。「禍転じて福と為す」力こそ、今、企業に求められている底力ではないでしょうか。(道越一郎)

【関連記事はこちら】
日本のIT業界ではコロナ禍をプラスに転じる企業が増加、JCSSAが調査
国内RPA市場は20年度で531億6000万円、矢野経済研究所予測
キヤノンMJ 電子契約サービスに参入 契約の前段階から保管までをフルカバー
人とAIのハイブリット接客サイネージで非接触非対面を実現、凸版印刷が提供
「中小企業 デジタル化 応援隊事業」が始動 デジタル化の波は広がるのか
SIerの上期決算 受注環境に好転の兆しあり マイナスとプラスの要因がせめぎ合う