デジタルトランスフォーメーション(DX)は本来、テクノロジーをどう使いこなすかといった話ではなく、ビジネスの変革こそが本質です。とはいっても、DXを語る際にテクノロジーを無視することはできません。特に、世界の大手パブリッククラウド事業者は数々の先進的な新機能を毎月のように打ち出しており、DXの道のりの中では、パブリッククラウドをどう活用するかは避けて通れないテーマとなっています。

 しかし、パブリッククラウドを使いたくても、法的規制や顧客との契約などで、どうしてもIT資産を外へ出すわけにいかないという企業も存在します。そんな企業のために、オラクルが繰り出した切り札が「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」という新サービス。「Oracle Cloud」のすべての機能を、SLA(サービス品質保証)もそのままに、ユーザー企業のデータセンター(DC)内に構築するというものです。

 構築方法も大胆で、ユーザーのDC内に物理的な「ケージ(檻)」を設置し、専用区画を確保。その中にオラクルがハードウェアを搬入し、ユーザー企業専用のOracle Cloudを構築するというもの。ITインフラの世界では近年、「クラウドのように使えるオンプレミスのプラットフォーム」を求める声も多く聞かれますが、今回のオラクルの取り組みはその究極形といえそうです。(日高 彰)

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