【記者のひとこと】ERPの限界を補完する

コラム

2020/04/03 10:00

 資産管理ソリューションを専門的に提供するプロシップが堅調な成長をみせています。資産管理というと、多くのERPパッケージの中に包含されていることが多いですが、それでもプロシップの資産管理システムを使いたいという声が多いとか。外資系ベンダーが提供するERPの機能にも限界があることが背景にあるようです。

 ERPといえば、企業に散在するデータを統合し、複数のアプリケーションを連携させ、経営の効率化を実現する巨大なパッケージ製品ですが、その内の会計や資産管理などの部分は国ごとの法律なども絡んでくる複雑なシステムです。外資系ベンダーがグローバルで提供しているパッケージにおいて、必ずしも全ての機能やオプションが、全ての国の全ての企業にとって使いやすく調整されているわけではありません。

 そこに満たされないニーズがあり、プロシップのような専業ベンダーが成長する要因となっているようです。(銭君毅)

【関連記事はこちら】
国産専業ベンダーが支える 大手企業のグローバル戦略
OBC、実務に即した細やかな業務対応を実現する「固定資産奉行クラウド」
ERPベンダー注目のニューカマー 流動性高まる市場に新プレイヤー続々
SAPジャパン 鈴木体制で「DXになくてはならない存在」に