【記者のひとこと】無自覚だった「感度の違い」

コラム

2020/03/16 10:00

 コンピューターの基礎をBASICやMS-DOSで覚えた筆者は、ITの世界において、もはや化石のような世代かもしれませんが、それでも仕事柄、この業界で最新の製品やサービスをずっと追いかけてきましたので、テクノロジーへの感度が高い方だと思っていました。しかし先日、RPA大手・UiPathの記者会見で鈴木正敏取締役が発したこの一言に衝撃を受けました。

 「デジタルネイティブな年代が既に社会に入っている。最前線で働いている30~50代の方々は、テクノロジーに関して、感度・リテラシーのファンダメンタル(基礎的条件)に大きな差がついている可能性がある」。

 確かに、いくらオフィスソフトやグループウェアを上手に使えるようになっても、人の手を動かすスピードには限界があります。細かく書類を作り込むスキルよりも、スマートフォンアプリやウェブサービスを組み合わせて、手っ取り早く問題を解決するセンスの方が、現代には求められているような気がします。

 もしかすると、鈴木取締役の発言は、ITに苦手意識を持つ人を指したコメントだったのかもしれません。でも、ITに明るいと思い込んでいる筆者のような人も、デジタルネイティブ世代と感度に大きな違いがあることをあらためて自覚すべきと感じました。
(日高 彰)

【関連記事はこちら】
UiPath RPA導入範囲を拡大する支援製品 導入計画と効果測定のツールを発売
オートメーション・エニウェア RPA第2ステージの新戦略 AIソリューションとRPAaaSで販売を強化