「21世紀ももう20年目なのに、日本企業はレガシーな業務システムを使い続けている。これじゃあデータの活用も進まない」。

 長年継承され、継ぎ足されてきた“秘伝のソース”のプログラムが動作しているシステムに出会うと、冒頭のような評論家めいたことをつい言いたくなることがあります。しかし、デルからの移籍で昨年グーグル・クラウドの日本代表に就いた平手智行さんは、「表面的なコメントとしては正しいが、どういう気持ちでそれが作られたか、当時の状況まで理解しないと」と、SI事業経験者の立場から指摘します。

 開発者なら誰だって、高性能かつ柔軟で、将来の環境変化にも対応できるシステムを作りたいもの。それでも、さまざまな理由で理想とかけ離れた実装になってしまうのが常。顧客のそんな事情もくんだ上で、レガシーシステムに蓄えられたデータの活用を促していくのが、平手流のクラウド戦略。日本企業の基幹システムは、価値の高いデータが詰まった宝の山に見えるそうです。(日高 彰)

【関連記事はこちら】
【Key Person】グーグル・クラウド・ジャパン 日本代表 平手智行
ITモダナイズとはクラウド移行のことではない オンプレミスのコンテナ移行にAnthosを活用――グーグル・クラウド