【記者のひとこと】不況に備えた組織づくりを推進

コラム

2019/12/18 10:00

 中堅・中小SIerにとって、受注環境の悪化は大きな脅威です。年商150億円弱のアクロホールディングスは、2008年のリーマン・ショックの教訓から「不況に強い」組織づくりを目指し、積極的なグループ展開を推進。その数、総勢36社の大所帯となりました。

 グループ各社が特色あるビジネスを手掛けることで、「事業環境が急変しても、多様性をもって適応できる組織体をつくる」と、アクロホールディングスの小野賀津雄・代表取締役CEOは話しています。

 営業力や技術力、設計力といった強みとする領域、顧客ターゲットとする業種・業態の違い、地方都市への積極的な進出など、グループ各社の多様性ある経営戦略を重視。また、事業会社の経営を通じて、次代を担う若手経営者の育成にもつなげているということです。(安藤章司)

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