東京五輪開幕まであと9カ月半。また先月から今月にかけては、ラグビーW杯、そして世界野球「プレミア12」と、スポーツの大きな国際大会が開催されています。ネットやテレビのニュースで、画面上のテロップに「金・銀・銅」の3色が使われる場面を見る機会が増えそうです。

 そんなメダルの色も印刷できるA4ページプリンターが、先日富士ゼロックスから発表されました。残念ながら「銅」には対応しないのですが、これまでは数百万円クラスの商業印刷機でしか使えなかった特殊トナーを搭載し、通常の黒に加えて「金・銀・白」の計4色が印刷可能です。デザイン事務所、小ロット中心の印刷会社といったプロユースのほか、高級レストランやブライダル業界での顧客向けサービスでも活用が期待されます。

 価格は30万円台半ば。フルカラーでなく、黒+特殊3色のみの専用機としては高い印象もありますが、特集トナーに対応した商業印刷機に比べると20分の1ほどの価格帯です。また、従来のページプリンタ同等のサイズでデスクサイドにも置けるので、専用の設置場所も不要。プリンターの販売台数下落が止まらない中、ニッチだが高付加価値な製品で新たな市場を開拓する戦略です。(日高彰)

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