主要ソーシャルメディア(SNS)ユーザーの「お得感」を数字に表すと年間20兆円になると野村総合研究所(NRI)は試算しました。調査対象はLINE、フェースブック、ツイッター、インスタグラムの四つ。

 ユーザーに「あなたはこのSNSには月いくらまでなら支払えますか?」と、「あなたはいくらもらえるなら、このSNSを1カ月使うのを止められますか」の二つを尋ね、その中間の金額を積算したそうです。四つのSNSとも、実際は無料で使えるということもあり、前者は低めの金額が出て、後者は逆に高めに出る傾向があるとのこと。

 無料サービスだけでなく、基本有料サービスの音楽配信「スポティファイ」も、従来のCDやレコードの売り切りモデルに比べて、3兆円規模の「お得感」を世界で創り出しているとNRIでは推計しています。NRIでは、この「お得感」が大きければ大きいほど消費者を強く引き留め、他社と差別化する効果が大きいと推測しています。

 もちろん、「お得感」は既存のCDやレコード、はたまたスーパーで売っているニンジンやナスでも得られますが、デジタル商材はより大きな「お得感」を世界規模で創り出せる特性があり、近年のデジタルトランスフォーメーション(DX)の原動力になっているとNRIでは分析しています。(安藤章司)

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