既存システムに手間暇をかけすぎていることがDXの妨げになっている――と、経済産業省の「DXレポート」で指摘されて話題になりましたが、SIerの幹部からも「限られた人的リソースを既存システムに張りつかせるのは得策ではない」との声が聞こえてきます。キヤノンITソリューションズの金澤明社長は、7月30日に開催した経営戦略説明会で、「DXビジネスを本格的に立ち上げるには、既存システムの領域に割り当てている人的リソースをいかに減らしていくのかがポイントだ」と指摘しました。

 とはいえ、既存システムに問題が起こると、ユーザー企業の“今の仕事”が止まってしまうので、ただリソースを減らせばいいという問題でもありません。創意工夫で「手間がかからないシステムに作り替えていくところからDXのビジネスは始まる」と話していました。まずはSIer自身の足下のビジネススタイルから見直していくことが、向こう数年のDXビジネスの成否を分けることにつながりそうです。(安藤章司)

【関連記事はこちら】
SIer特有の“現場感”を大切に プロセス重視で結果を出す キヤノンITソリューションズ 代表取締役社長 金澤 明
「ZEDI」対応EDI製品を投入 3万社のファームバンキングユーザーを狙う――キヤノンITソリューションズ
EDI移行を促進する商材を手厚く既存システムの手直しを最小限に抑える――キヤノンITS
超高速開発の販売目標を1.5倍に 働き方改革や生産性向上が追い風――キヤノンITソリューションズ
20年夏にDC新棟を開業 基幹システム刷新が追い風、5年で完売目指す――キヤノンMJグループ
モバイル業務向けのキャッシュレス決済システム 印鑑なしで口座振替登録が可能――キヤノンマーケティングジャパン