中国の祝日は毎年、政府が定めています。先週、国務院から発表があり、5月の労働節休暇の変更が発表されました。当初は1日だけでしたが、変更後は1日から3日まで。4日の土曜日も含めると4連休になります。

 連休になると、中国では大勢の人が旅行に出かけ、とても大きな経済効果が期待できます。人民日報によると、3連休だった昨年の労働節では、中国国内の観光収入は871億6000万元(約1兆4200億円)になりました。4連休の今年の労働節でも、同規模の金額が動くことが予想されます。

 先日、ジェトロが上海市内で開いた講演会では、中国の経済成長のために重要な点として、専門家が「個人の消費拡大」を挙げました。中国政府による突然の連休設定の背景には、国民の消費を促す狙いがあるとみられています。

 講演会では、中国でのITの社会実装に関する講演もありました。中国メディアによると、祝日の変更後、旅行サイトの検索件数は10倍に増えたそう。社会実装された中国のITは、大量の人や金が動く連休を前に、すでに大活躍しています。(上海支局 齋藤秀平)

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