NTTドコモは、5Gのプレサービスを今年9月に開始するとアナウンスしています。本格展開は来年春以降となりますが、部分的であれ5Gネットワークが商用で使えるようになるまで、いよいよ半年を切ったことになります。

 5Gの特徴として、「高速・大容量」なだけでなく「低遅延」であることが重要という点は、かなり広く知られるようになってきました。その特徴をフル活用するための技術として今盛り上がりを見せているのが、「MEC(モバイルエッジコンピューティング)」です。携帯キャリアのネットワーク内にサーバーを設置することで、モバイル端末から送られてきたデータを即座に処理し、その結果をすぐに業務の現場へ返すことができます。

 生産ラインでの検品や、公共安全の業務などでは、携帯キャリアのネットワークを抜けて、外部のクラウド基盤までデータを運んでいては間に合わないケースもあります。MECがどこでも利用できるようになるのはまだ先のことになりますが、システム設計にあたって、データをどこへ運び、どこで処理するかの考え方が、今後数年で大きく変わっていく可能性があります。(日高彰)

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