個人情報は「保護」されるべきものであると同時に、「活用」されることもビジネスにとっては重要です。「活用」に当たっては、強固な情報セキュリティーが求められますが、それと同じレベルで重要なのが「個人情報を提供する人たちの納得感」だと、日本セキュリティ・マネジメント学会(JSSM)の大木榮二郎会長は指摘しています。

 何の見返りもなく個人情報が使われるのは、正直、あまりいい気がしませんし、普通はできる限り拒否したいと考えるでしょう。GAFAがあれだけ個人情報を活用できるのも、それに見合う無料、または安価で優れたサービスを提供しているからこそです。

 個人情報を活用したビジネスを立ち上げるに当たって、「納得感」を得ることは意外にハードルが高い。JSSMではセキュリティーの技術領域だけでなく、個人情報の活用に当たっての合意形成や、ビジネスに落とし込むところまで踏み込んだ研究に力を入れています。(安藤章司)

【関連記事はこちら】
データ活用は社会の合意形成の促進がカギ 日本セキュリティ・マネジメント学会会長 大木榮二郎
<BOOK REVIEW>『デジタル資本主義』デジタルで生み出される新しい「富」
グローバル本格拡大、国内DXの2本柱で伸ばす 野村総合研究所代表取締役社長 此本臣吾
日本のサイバーセキュリティーの世界で、ゼロからイチを生み出す――第228回(上)
日本のサイバーセキュリティーの世界で、ゼロからイチを生み出す――第228回(下)
IoT機器のセキュリティーを支援 設計段階から品質とコストを最適化――デロイト トーマツ リスクサービス