エポスカードの保険「エポラクがんサポート」を徹底分析

クレジットカード会社から「カード会員様限定の保険」についてのダイレクトメールや小冊子が送られてくることがあります。

「会員限定だからお得なのでは?」「いやいや会員限定だから保険料は安いけれど、補償が充分ではないのでは?」など、いろいろと気になる点も多いと思います。

今回はカード会員専用の保険のひとつ、エポスカードの「エポラクがんサポート」について紹介します。この保険、意外と保障内容が充実しているので侮れません。

これだけは押さえたい!エポラクがんサポートの特徴

①申込みは5つのプランから選択できる

「エポラクがんサポート」では、がん診断保険金、がん入院保険金、がん手術保険金、がん放射線治療保険金などの保障があり、保障の手厚さ別に分けられた5つのパッケージプランが用意されています。

保障額の細かい設定や特約などがないぶん、申込時の選択がシンプルでわかりやすいです。

②通院も補償の対象

がん治療のために入院し、退院後180日以内に通院した場合は、45日を限度に通院保険金が支払われます。

③放射線治療にも給付あり

がん治療法のひとつである放射線治療に対するがん放射線治療保険金は、60日間に1回を限度に支払われます。

④複数回のがん治療も対象

治癒から2年経過後にがんが再発した場合でも、減額されずに保障を受けることができます。がんの再発にも対応しています。

基本情報と主な保障内容

エポラクがんサポートの主な保障内容と支払い条件についてまとめました。

あくまで概要ですので、詳細はWEBパンフレットや公式サイトなどでお確かめください。

給付金支払い条件保障内容
がん診断保険金がんと診断された場合保険金額:300万円、200万円、100万円、50万円
がん入院保険金がんと診断されて入院した場合保険金額(日額): 1万円、5,000円(※入院日数には上限なし)
がん手術保険金入院を伴う手術をした場合入院日額の10倍(入院を伴わない場合は入院日額の5倍)
がん放射線治療保険金放射線治療を受けた場合入院日数の10倍(※60日に1回が限度)
がん先進医療保険金治療時に先進医療に指定された治療を受けた場合10万円以上のものに限る保険金:100万円、50万円
がん通院保険金がん治療で入院した場合で、退院後180日以内に通院した場合保険金額(日額):5,000円、2,500円(※45日が限度)
がん退院時一時金がん治療のために14日以上継続して入院した場合かつ生存して退院、または365日を超えて入院した場合保険金額:10万円、5万円
※加入後(保険開始後)90日間は免責です。

保険料例

加入年齢:20~74歳(新規加入は20~70歳)、保険料は5年刻み男女同額、 保険期間は1年の自動更新として見積もったときの保険料例です。

プライムプランレギュラー
保障内容がん診断保険金=300万円
がん入院保険金=日額1万円
がん退院時一時金=10万円
がん先進医療保険金=100万円
がん診断保険金=50万円
がん入院保険金=日額5,000円
がん退院時一時金=5万円
がん先進医療保険金=50万円
20~24歳550円140円
25~29歳730円170円
30~34歳940円230円
35~39歳1,580円370円
40~44歳2,900円640円
45~49歳5,080円1,120円
50~54歳7,940円1,790円
55~59歳12,680円2,790円
60~64歳17,910円3,990円
65~69歳25,630円5,700円
70~74歳32,740円7,450円
※2022年8月末現在の月払保険料

※この他に「アシストプラン」「アドバンスプラン」「スタンダードプラン」の、5つのパッケージプランがあります。

加入前に知っておきたい6つのポイント

カード会員限定だから保険料が安い

エポラクがんサポートの引受保険会社は、あいおいニッセイ同和損害保険で、エポスカードの会員限定として販売しています。

エポスカードの会員限定で、保険料の払込もカード払(月払)のみとしているので、事務処理が軽減できる部分があることや、団体保険の仕組みを使っていることから、保険料が安く抑えられています。

1年更新!保険料は5年ごと(5歳刻み)に上がる

保険期間は1年で自動更新ですが、保険料は20歳から5年刻みで上がっていきます。

新規契約時の保険料がずっと同じではありません。更新時には必ず保険料を確認するようにしましょう。

特に40歳以降は急激に上がるので注意が必要です。なお、新規加入は70歳まで、継続加入が74歳までで、保障は75歳で終了します。

保険金等の支払いがあった場合も更新は可能です。

5つのプラン以外のカスタマイズが設計できない

この保険には特約がなく、5つのプランのなかから選択するしかありません。

つまり自分だけのオリジナルプランを作ることができません

入院よりも通院を厚くしたい、放射線治療以外の治療法にも備えたいという希望には向いていません。

エポスカード会員を解約すると保険も解約される

カードの会員限定だからこそ、安価な保険料で入ることができますが、カードを退会すると保険も解約することになります。

ただし、夫婦どちらか一方がエポスカードの会員であれば、配偶者も加入することができます。その場合、夫婦別々のプランも可能です。

入院を伴わない手術、放射線治療も保障の対象

がん手術保険金やがん放射線治療保険金は、入院しない場合でも保障の対象です。

もちろん、がん診断保険金も入院の有無を問わず、医師からがんと診断された場合に支払われます。がん手術保険金の金額は入院を伴う場合は入院給付金日額の10倍、入院を伴わない場合は5倍の給付金が支払われます。

よくある質問

エポらくがんサポートについてのよくある質問をまとめました。なお、公式サイトにも記載のある内容ですので、もっと詳しく知りたい場合はそちらをご覧ください。

Q
持病があっても加入できる?
A

可能です。ただし、多くのがん保険と同じように、過去にがん(上皮内がん含む)、悪性腫瘍(肉腫・白血病・悪性リンパ腫などを含む)にかかったことがある場合や、現在医師からがんの検査をするように指示されている場合は、加入できません。

Q
この保険で既に保険金等を受け取っている場合、保険の更新は可能か?
A

更新できます。ただし、保険金請求件数が多数になった場合には、更新できない場合があります。

Q
保険料はエポスカードのポイントの対象になるのか?
A

支払った保険料は、ポイントが付加されます。

Q
加入後にプランの変更は可能?
A

保険料が減額になる変更は可能ですが、増額になる変更はできません。

Q
上皮内がんは保障対象?
A

上皮内がんは保障の対象になっていません。約款上に記載された悪性新生物が保障の対象です。

まとめ

この保険に加入するメリットとしては、保険料が安い、保障プランがシンプル、カードのポイントが付加されることが上げられます。

デメリットは保険料が5年毎に上がること、保障プラン以外に保障のカスタマイズができないことがあげられます。

保障内容に注目すると、がん放射線治療保険金、通院保険金なども保障。しかもがんの再発にも対応していることから、意外にもかなり充実していると考えます。

エポスカードの会員で、とりあえずがん保険に加入しておきたい、シンプルな保険を選択したという考えであれば、最大300万円まである診断保険金をはじめ、しっかりした保障内容なので、選択肢のひとつに加えてもよいと考えます。

もちろん、クレジットカードはクレジットカード、がん保険はがん保険と分けて利用する考えにも大賛成です。単体のがん保障ならもっと選択の幅が広がります。

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