• ホーム
  • トレンド
  • eスポーツで通信事業の活性化へ、シングテルとRazerなどがリーグ設立

eスポーツで通信事業の活性化へ、シングテルとRazerなどがリーグ設立

販売戦略

2018/07/31 17:00

 アジアで総合通信事業を展開するシンガポールテレコム(Singtel=シングテル)が、Razerやほかのパートナーと組んで、アジア太平洋地域を対象にしたマルチタイトルeスポーツリーグ「PVP Esports Championship」を10月に開催する。eスポーツリーグの開催は、デジタルコンテンツビジネスを拡大することで通信事業の活性化につなげる狙いがある。

 シングテル・インターナショナル・グループのアーサー・ランCEOは、「アジアでは、スマートフォンなどでプレイするモバイルベースのゲームが強い支持を得ている。アジア地域の6億人以上の顧客基盤と通信インフラ、パートナーシップを生かし、eスポーツのエコシステムを構築していく」とコメントしている。

 コンピュータゲームをスポーツ・競技として捉えるeスポーツは、アジアで人気のコンテンツになっている。今年8月に開催された「第18回アジア競技大会(ジャカルタ・パレンバン)」のデモンストレーション競技に採用されたほか、22年の中国・杭州で開催されるアジア競技大会では、正式種目になる。
 
18年のデモンストレーション大会には、日本代表選手も参加

 オランダの調査会社であるNewzooでは、アジア太平洋地域は2017年に1億6700万人だったeスポーツの視聴者が21年に2億9000万人まで増えると予想しており、世界で最も成長する可能性が高い地域と分析している。

 PVP Esports Championshipで使用するタイトルは、モバイルベースのゲーム「Hearthstone」、同じく「Arena of Valor」、PCゲームの「Dota 2」。オーストラリア、インド、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピンで予選を行う。各国の優勝チームは、10月にシンガポールで開催される最終戦に、北米、欧州、中国から招待されたチームとともに参加する。賞金総額は30万ドル。